早期がんは、経過を見る?それとも治療?

声をかけてくださった方は、がんと共存歴20年!

私の病歴のことも良くご存じで、「でも、今治療はしていないよね?」と。
確かに、ここ1,2か月ストレス溜まりまくりの生活をし、疲労感は抜けないしカゼのような症状+頭痛の日々。
母屋ブログは、ほぼ毎日更新していますが、離れのこちらに来る元気はなく・・・。
極力「笑顔で元気な私」でいるように、努力はしていたのですが・・・やはりわかる方にはわかるほど疲労が蓄積していたよう

ということで、拙ブログもUpもできず、来てくださっている方のところへ伺う元気もありませんでした。
ごめんなさい

今日Yahoo!のトピックスを見ていたら、↓のような記事が取り上げられていました。
Yahoo!(ウォール・ストリート・ジャーナル):初期のがん、治療すべきか―議論促す日米の研究結果
このような記事が取り上げられると、「がん放置のすすめ」などを信じている方などが、「やはり、治療しないほうが良いのだな」と、勘違いをしてしまうのでは?と、心配をしています。
実は、この「初期のがんの治療」という点について、私の乳がんを見つけてくださり、経過検診でも5年間私の乳がん経過を観察してくださったドクターと、話をしたことがあります。
たぶん2年くらい前だと・・・。
その時のドクターの回答は
「いくらのんチャンのような早期の状態で、おとなしタイプの乳がんであっても、見つけた限りは治療を勧めるのが、医師だと思う。なぜなら、将来のことなどわからないから。いくら経過観察をしていても、日々見ているわけではないから、状況が一変した時の患者さんのことを考えると、医療者として、助かる命を見殺しにはできない」
ということを話されていました。
そして
「もし万が一、そのような研究をするにしても患者さんに『あなたは早期の乳がんですが、経過観察をして状況が悪くなったら手術をします』と言えるだろうか?そんな医師を患者さんは、信頼する?」
とも話ていらっしゃいました。
おそらく、ドクターの言われる通りだと思います。
ただし、例外的ながんがあることも確かなのです。
それが、記事でも取り上げられている「甲状腺がん」。
がんの中でも「ゆっくり・おとなしい」と言われる「甲状腺がん」。
一部では、天寿を全うされた方を医学解剖すると、多くの方が「甲状腺がん」を持っていた、と言われるほど。
↑の一部は、私の記憶違いがあるかもしれませんが、それほど「甲状腺がん」は、おとなしく・進行もゆっくりだと言われています。
もちろん、これは大人の場合でお子さんの場合は、状況が違うと思います。
ただ、大人の「甲状腺がん」は、他のがんと違い「悪さをする」ことが少ない、というのも事実。
一方、甲状腺という臓器は、「甲状腺ホルモン」という言葉がある通り、ホルモンをつくる臓器。
手術などをするコトで、その機能の一部を失い、日々の生活に支障をきたす場合がある。
リスクとメリットのバランスを考えると、「甲状腺がん」の場合、早期だからと言って闇雲に手術などをするメリットがないがんなのです。
自分が「がん」に罹患したからと言って、必要以上に怖がり、自分の都合の良い情報ばかりを集めて、科学的根拠(=「エビデンス」)がない代替療法や「治療拒否」をすることが、一番のデメリットなのです。
「自分のがん」を良く知り・担当主治医と納得するまで話し合い、時にはセカンドオピニオン(自費ですが)を受け、患者自身ががんという病気と向き合うことなのです。
確かに「がん」という病気は、死に至る病気でもありますが、今日私に声をかけてくださった方のように、がんとともに20年過ごしていらっしゃる方もいるのです。
ウォール・ストリート・ジャーナルの記事を読んで「早期治療は意味がない」と、思わないでください。
「がん種によっては、早期治療が患者の生活の質を落とす場合もある」という意味で、それをどう見極める必要があるのか?という、議論・研究を始める、ということなのですから。
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