さらな日記 

某水色サッカーチームを偏愛する、元気過ぎる乳がん患者。乳がんサバイバーを目指す、乳がん「備忘録」兼徒然日記 「さらな」とは、サンスクリット語の「安らぎ・癒し」と言う意味

「医療麻薬」をきちんと理解してほしい

昨日、突然ニュースになった「トヨタ自動車女性役員、逮捕」。
トヨタ自動車の新しい企業イメージ(=「女性が活躍しているトヨタ」というイメージづくり)の顔ともいわれる外国人役員の逮捕というコトもあり、メディアが一斉に報道した。

その逮捕理由を知って、びっくりした。
「麻薬性のある薬を、医師の処方なしで国際小包でアクセサリーケースに隠すように、送っていた」という理由だったからだ。
トヨタというよりも、彼女の華々しいビジネスキャリアを知ると、そのようなこととは一番遠いような気がしたからだ。
と同時に「医療麻薬」に対して、間違ったイメージでとらえられるのでは?という懸念を持った。

私のような早期がん患者であっても、「再発」という不安はある。
そして最終的な「終末期」というコトも、考えないわけではない。
その感覚は、丸5年が経過したので随分薄れてはきているが、まったく不安がなくなったわけではない。
だからこそ、「終末期医療」も知っておく必要がある、と思っている。

「がんの終末期医療」の中心となるのは、抗がん剤などではない。
「医療麻薬」だ。
その理由は、「がんによる(身体の)痛みの緩和」によって、「その人らしい生活の質を維持する」というコトが、医療の目的となるからだ。
いまだに日本では「病気の痛みに耐えるコトが、病気を克服すること」のような風潮があるが、どのような病気であっても「最期の時間」が近づいているのであれば、痛みに耐えることよりも痛みをコントロールして、その人らしい生活を送るコトのほうが、「充実した生活(=生活の質の向上)」になる。特にがんの終末期医療は、「患者の生活の質の維持」を重視する傾向がある。

「終末期医療」で欠かせないのが、痛みを消すコト。
その結果、十分な睡眠がとれるようになったり、時には出かけることができるようになったりする。
それだけではなく、看護をする家族にとっても大きな安らぎを与えるコトができる。
「痛みを和らげるため」に使われるのが、「医療麻薬」。
もちろん、緩和ケアの専門医が症状と状況に合わせて、処方をするので「依存症」になる、というコトはない。
薬が合わない、と判断すれば他の「医療麻薬」を処方ししたり、減薬したりする。
そのような「薬のコントロール」も、「終末期医療」では、重要。

確かに、日本と米国では「薬」に対する考え方も、処方のされ方も違うと思う。
思うのだが、今回の様に「隠し持つ」ような方法というのは、普通の「薬」に対する考えとは違っていたのでは?と思われても仕方ないと思う。
だからこそ、がんの終末期の医療で使われる「医療麻薬」について、正しい知識を持ってほしい。
あくまでも医療者(多くの場合は緩和ケア専門医など)が、患者一人ひとりの症状や状況に応じて、管理・処方されるのが「医療麻薬」であって、簡単に処方されないし、まして市中のドラッグストアで買えるモノではない。
「依存症」になるリスクは、とても低く、安全性も確保されているのが「医療麻薬」なのだ。
今回のトヨタ自動車の米国人女性役員のような、気軽に扱えるようなモノではない、というコトを知ってほしい。
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プロフィール

のんチャン

Author:のんチャン
某水色サッカーチームサポで、元重度鉄欠乏性貧血患者
2010年3月乳がんの手術。現在普通に生活。
乳がん「備忘録」兼サッカーやお料理などを気ままに不定期更新。
本業は、密かに「地域密着系スポーツ・マーケティングプランナー」を目指す、売れないマーケティングプランナー
母屋ブログはこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/happy-kernel-0297

乳がんと闘うみなさまへ
「患者力を高める5のポイント」
1.不安や疑問があった時は、再予約をしても聞くようにする
2.大切な面談(検査結果を聞くような時)は、家族や友人と一緒に聞く
  もし、一人で行く場合は、レコーダーなどに録音をする
3.聞きたいコトは、5つ程度のポイントにまとめ、メモにし診察時に見せるようにする
4.自分の希望や考えを伝える
5.医師の目を見て話す
  もし、目を背けるような担当医であれば、「○○先生」と呼びかてでも自分に向かせる
 
以前出席させていただいた「J&J・乳がんメディア&ブロガーセミナー」で、医療ジャーナリストさんがお話されたコトです。
是非、参考にしてください。
そして「がんサバイバー」を目指しましょう。

乳がんについて詳しく知りたい方へ
日本乳癌学会のサイト内に、一般向けサイトがあります。
リンクを貼りましたので、そちらからアクセスをして下さい。
乳がん?と思ったら、必ず専門医に相談をして下さいね。
そのための参考サイトです。

「質の高い乳がん検診」を受けるため、NPO法人日本乳がん検診精度管理機構認定の施設、マンモグラフィ読影医師、そしてマンモグラフィ放射線技師のいるリストを参考にしてください。
「施設・読影医師・放射線技師」の3条件が揃うことが、重要です。
それぞれのリストをリンクしました。ぜひ参考にしてください。


国立がんセンター精神腫瘍学グループでは、患者さん向け「質問促進パンフレット」等を用意しています。
下記リンクよりアクセスをお願いします。
PDFファイルですが、是非、重要な面談の時の質問などにご活用ください。

名古屋のがん拠点病院で「傾聴会」を開催している、NPO法人ミーネット。
乳がんに限らず、がんについて不安なことがあれば気軽にご相談下さい。
また、市民向け公開講座なども開催しています。
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乳がんと子宮体がん経験者の桃杏さんが、乳がん患者さん向けの傾聴会を東京で始められました。
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