さらな日記 

某水色サッカーチームを偏愛する、元気過ぎる乳がん患者。乳がんサバイバーを目指す、乳がん「備忘録」兼徒然日記 「さらな」とは、サンスクリット語の「安らぎ・癒し」と言う意味

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注目してほしい治療法 ‐2‐

第二部の講演は、難しい医学用語などもほとんどなく、とてもわかりやすいお話でした。

現代人は「発がん性物質」の包囲網の中で生活している?
今や日本人の2人に1人が、がんになる時代。
冷静に考えると、すごいリスクの中で生活をしている、ということになります。
「発がん性物質」の代表格は、タバコですが他にもPM2.5などの大気汚染、食品の添加物などなど・・・現代人の生活は、発がん性物質が包囲している、と言っても過言ではないそうです。
例えば、コンビニのおにぎりとかお弁当を食べ続けている人が、亡くなっても遺体が腐らない、という話もあるそうです
なぜなら、コンビニのおにぎりやお弁当には防腐剤がたくさん入っているから。
その防腐剤が、体に蓄積され「腐らない遺体」になってしまう、というのです

大切なのは「健康寿命」
日本人のがん罹患者は2人に1人です。当然のことながら死亡原因の第一位はがん。その次は心疾患(「心筋梗塞」など)でその次は脳血管の疾患(「脳卒中」とか「脳梗塞」ですね)でした。ところが最近第3位に上がってきたのが「肺炎」。意外な印象がありますが、新聞の訃報欄をよく見ると、案外肺炎で亡くなる方が多いことに気づきます。
そのためでしょうね。数年前から65歳以上を対象に「肺炎球菌感染予防接種」が始まりました。
と同時に、高齢者が望んでいるのは「健康寿命」。健康で自分の足で自由に歩き、出かけられること。自分の食べたいモノを食べられること。そんな「健康寿命」は、平均寿命よりもずっと低く、男性では73歳、女性は79歳だそうです。
そう考えると、実家の独居老人である父は、心筋梗塞を患ったけど比較的元気な85歳なのかな?

「がんは高熱に弱い」
そしてここからが、いよいよ本題。
実は、「がんは高熱に弱い」ということは、大昔?から言われていたことなんです。
というのも、がん患者さんが何かの感染症で高熱を出した後、なぜかがんが消えている、ということが何度もあったから。
問題なのは、「高熱を与える方法」がなかった、ということなんですね。
がんの細胞が死滅する温度が42℃といわれています。
お風呂の湯加減でいうなら「やや熱め」という感じでしょうか?
でもお風呂の42℃では、がん細胞がある内臓には届きません。
感染症などのように「発熱」しない限り、がんは死滅しないのです。
そのため、「がんが死滅するのはわかっているが、方法がなかった」というのが、問題点だったようです。

そんな「高熱に弱い」ということから、京都大学医学部の菅原先生が、ある実験をされたそうなのです。
その実験とは・・・・50℃のお湯にがん細胞を移植したマウスの足を漬けたところ、がん細胞が壊死をし、ポロリと落ちたのにも関わらず、健康な細胞はそのままであった、というもの。
この実験で「がんは高熱に弱い」という確証を得た菅原先生ですが、協力をしてくれる医師がいない。
そこで当時京都府立医大(実は、京都大学とは鴨川を挟んで学校がある)で、何やら面白いことをしているらしい?近藤先生に協力依頼が来て、そこから菅原先生と近藤先生の二人三脚(もちろんお二人だけではありませんが)で、今現在のような「ハイパーサーミア温熱療法」を確立された、ということでした。

この研究の過程でわかったことは、43℃の熱を病巣部分にあてると、がん細胞は熱を逃がすことができずに死滅するのに対し、健康な細胞は逆に活性化する、ということ。
その理由は、がん細胞は「死なない細胞=増殖し続ける細胞」なので、他の細胞よりも多くの栄養が必要。
細胞に栄養を届けるのは血液ですから、がん細胞ができると粗製濫造の血管ができ、栄養を供給するようになる。
元々が「粗製濫造された血管」ですから、とても弱いんですね。ですからその血管にダメージを与えると、がんに栄養が行き届かずに、がん細胞が死滅する、というわけです。
この考えを基に作られた分子標的薬が、「アバスチン」というお薬です。
ハイパーサーミア温熱療法については↓の「日本ハイパーサーミア学会」のHPに詳しくありますので、是非ご覧ください
日本ハイパーサーミア学会:Q&A温熱療法

「余命3か月」という告知の傲慢
近藤先生のお話は、ハイパーサーミア温熱療法の話にとどまりません。
がんの患者さんなら必ず受ける、「告知」についての言及もありました。
おそらく数ある「告知」の中でも、「がん告知」ほど患者に与える影響の大きなものはないと思います。
「告知」ということそのものは、極当たり前にされていることだと私は思っています。
例えば、妊娠が分かったとき「おめでとうございます、妊娠〇か月です」ということも、立派な「告知」だと思います。ダ・ヴィンチやエル・グレコの「受胎告知」は、有名ですものね。
でも、「がん」に関しては「その命の期限」というイメージでとらえられてしまいます。
その中でも「余命〇か月」という告知は、患者さんにとっては衝撃的なモノ。
しかしその「余命〇か月」ということを、最近の医師は軽くいう傾向がある、という苦言を呈していらっしゃいました。
それだけではなく、最近の若い医師は患者を診ずに、PC画面に表示される電子カルテばかりを見ている、ともおっしゃっていました。
そのような「思い上がった医師」が増えている、という苦言だけではなく、今後の医療全体に対する懸念もされていました。

「医師にあるのは裁量権。患者にあるのは自己決定権」
第一部の講演とも重なる部分なのですが、私たちは病院に行くと「先生(医師)にお任せ」してしまう傾向があります。
でも医師にあるのは裁量権(=どのようなお薬をどれだけ処方するのか。どのような治療をどのくらいの期間すればよいのか)であって、治療の決定権は患者にある、ということ。
だからこそ、がんのような重大な病気になったときこそ、勉強をし医療者に相談をして「自分が納得できる治療を選択」してほしい、ということでした。
ただね・・・日本では「医療教育」そのものがされていませんから、一番難しくハードルが高い問題のような気がします。

「お見舞いの言葉」
がんだけではありませんが、入院をしている患者さんに「頑張って!」というお見舞いの言葉をかけていませんか?
患者さんは目いっぱい頑張っているのです。これ以上頑張れ!といわれても、頑張れないという状況。
だからこそ「また来るよ!」とか「顔を見に来るね」と言った、「いつも近くで(心を)支えるからね」という、言葉をぜひかけてほしい、というお話でした。

確かに私のような「元気な乳がん入院患者」は別にして、抗がん剤治療のために入院をされている方などは、精神的にも肉体的にも辛そうなのがわかりました。そんなときに「頑張って」という言葉は、患者さんの心には響かないでしょう。
「希望」が持てる言葉が、患者の(心の)支えになるのだと思います。

長いレポートになってしまいましたが、ぜひ「日本生まれの体に優しいがん治療法」も知ってくださいね。
一ついうと、関西では複数の病院が「ハイパーサーミア温熱療法」の治療ができますが、全国ではまだまだ普及に至っていません。
患者側からも声をあげ、普及促進される必要があるかもしれませんね。
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プロフィール

のんチャン

Author:のんチャン
某水色サッカーチームサポで、元重度鉄欠乏性貧血患者
2010年3月乳がんの手術。現在普通に生活。
乳がん「備忘録」兼サッカーやお料理などを気ままに不定期更新。
本業は、密かに「地域密着系スポーツ・マーケティングプランナー」を目指す、売れないマーケティングプランナー
母屋ブログはこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/happy-kernel-0297

乳がんと闘うみなさまへ
「患者力を高める5のポイント」
1.不安や疑問があった時は、再予約をしても聞くようにする
2.大切な面談(検査結果を聞くような時)は、家族や友人と一緒に聞く
  もし、一人で行く場合は、レコーダーなどに録音をする
3.聞きたいコトは、5つ程度のポイントにまとめ、メモにし診察時に見せるようにする
4.自分の希望や考えを伝える
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  もし、目を背けるような担当医であれば、「○○先生」と呼びかてでも自分に向かせる
 
以前出席させていただいた「J&J・乳がんメディア&ブロガーセミナー」で、医療ジャーナリストさんがお話されたコトです。
是非、参考にしてください。
そして「がんサバイバー」を目指しましょう。

乳がんについて詳しく知りたい方へ
日本乳癌学会のサイト内に、一般向けサイトがあります。
リンクを貼りましたので、そちらからアクセスをして下さい。
乳がん?と思ったら、必ず専門医に相談をして下さいね。
そのための参考サイトです。

「質の高い乳がん検診」を受けるため、NPO法人日本乳がん検診精度管理機構認定の施設、マンモグラフィ読影医師、そしてマンモグラフィ放射線技師のいるリストを参考にしてください。
「施設・読影医師・放射線技師」の3条件が揃うことが、重要です。
それぞれのリストをリンクしました。ぜひ参考にしてください。


国立がんセンター精神腫瘍学グループでは、患者さん向け「質問促進パンフレット」等を用意しています。
下記リンクよりアクセスをお願いします。
PDFファイルですが、是非、重要な面談の時の質問などにご活用ください。

名古屋のがん拠点病院で「傾聴会」を開催している、NPO法人ミーネット。
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