さらな日記 

某水色サッカーチームを偏愛する、元気過ぎる乳がん患者。乳がんサバイバーを目指す、乳がん「備忘録」兼徒然日記 「さらな」とは、サンスクリット語の「安らぎ・癒し」と言う意味

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手術の日から5年

年末のバタバタと忙しい日々を経て、新年。
そして父の心筋梗塞と緊急入院。
1月は、父の付き添いのため、実家のある米子と名古屋を行ったり来たり。
精神的というよりも、肉体的、経済的ダメージが強く・・・。
2月やっと退院できた父。
とはいっても、父本人は自分の病状をしっかり把握しているわけではなく、私がむしろ主治医の先生(若い女性医師でした)と父のかかりつけ医との連絡役をしながら、退院の準備とその後のケアの体制づくりをしていた。

3月に入りやっと落ち着き始め、そろそろこちらのブログ復活!というタイミングで、5年目の検診が今日あった。
5年前の今日、3月9日入院、10日手術だったので、手術から明日で丸5年。
この5年という時間が短かったのか、長かったのかは自分でもよくわからない。
ただ、スパルタな主治医の「問題ないね」の積み重ねの5年だったような気がする。

いつもよりやや遅めに病院に到着。
相変わらずの込み具合。
再診の受付機で受付を済ませ、健康保険証の確認。
この確認は、保険料の未払いなどで保険証が停止状態になっていないか、という確認。
そして、放射線科の受付へ
いつもより、患者さんの列が長い。
マンモグラフィの検査なので、前に人がいると(時間がかかるので)嫌だな~と思っていたら、通常のレントゲンやCTの方ばかり、マンモグラフィは私だけ(
マンモグラフィのあるレントゲン室の前で待つことしばし、名前が呼ばれレントゲン室へ。
毎年受けているマンモグラフィの検査なのだが、乳房をプラスチックの板で挟む痛さは、変わらず。
いくら検査技師の女性から「肩の力を抜いてください」と言われても、緊張する。
ただ、検査技師さんも経験が多くなることで、随分手慣れたような気がする。
マンモグラフィの撮影は、9時前には終了。

続いては超音波の検査。
超音波の検査を担当してくださる先生は、私の乳がんを発見してくださった先生。
全幅の信頼を寄せている。
おそらく、同じ先生に検査担当してもらっている患者さんは、みなさん全幅の信頼をされていると思う。

名前が呼ばれ超音波の検査室へ。
「久しぶりだね!元気だった?」と先生から声をかけられる。
「おかげさまで。ただ、最近ストレス気味で太ったかな?」と、最近の状況を説明。
「自分で、ストレスだと自覚できていれば大丈夫だよ」と先生。
先生の視触診。
「手術跡、全く気にならないくらい綺麗になったね!」
「ええ、この5年ケアは怠りませんでしたから()」
ベッドに横になり、ここからは技師さんにバトンタッチ。
先生は、超音波の画像を観ながらチェック。
画像を観ながら「のんチャンが参加してくれた、J-STARTの結果が取りまとめられて、海外の医学雑誌に論文掲載が決まったよ」というお言葉。
これまでも、マンモグラフィだけではなく超音波を加えた乳がん検診が、より正確な乳がん検診になる、ということは一部で言われていたことですが、実際に検証されたことはなく、逆に米国で発表された「40代の乳がん検診は、受診者に対して不利益が多い」ということばかりが、日本でクローズアップされる傾向があった。
本来注目しなくてはいけないのは、日本と米国では乳がんの罹患年齢のピークが10歳ほど違う、という点。
米国では、50代後半に罹患年齢のピークが来るのに対して、日本では40代後半になっている。
そのような情報を踏まえたうえで、発信されなくてはならないはずの「乳がん検診」なのだが、この一番重要な点がごっそり抜け落ちた状態で、「40歳になったら乳がん検診」という情報発信になってしまっているのが現状なのだ。
そのような状況を考えると、今回のJ-STARTの結果を受けた海外の医学雑誌への論文掲載(当然、事前の審査が行われ、その論文の有用性や信憑性をチェックしたうえでの論文掲載)は、とても意義のあること。
この論文をきっかけに、日本女性だけではなくアジア全体の乳がん検診にも影響を与える可能性があるのでは?と、考えている。

そんな話をしながら、「でもどうして、がん放置の勧めがベストセラーになるんだろうね」という話に移る。
あくまでも私の考えなのだが、今の医療というのは「患者自身に治療の決定権がある」という状況。
その為、患者自身が自分が置かれている状況を把握し、意思決定をしなくてはならない。
その「意思決定」という場面で、揺れ動くのは当然のこと。
揺れ動くなかで、白黒はっきりと言い切られると、なんとなく安心をする人がいらっしゃるのでは?という気がしている。
言い切られることで、迷いを打消し背中を押してもらっている、という人が少なからずいるのでは?と、思っている。
そしてメディア自体も「言い切る」ことで、なんとなく安心しているのだと思う。
ただ不思議なのは、過去私が出席した「乳がんセミナー」などで「私は、抗がん剤の治療を拒否している」と宣言?をしながら、乳腺外科の先生にあれこれ治療の質問をされる方が、必ずいらっしゃることだ。
そのような方の多くは、怪しげな民間療法に頼っている傾向が見られ、治療というよりもその民間療法を否定されたくなくて、乳腺外科の先生方に「良い治療法ですね」というお墨付きをもらいたくて質問をしているのだろうな~、という印象しかない。もちろん、乳腺外科の先生方は「エビデンスのない治療法については、答えられない」という回答しかないんですけどね。

そして話まますます横道へ・・・
乳がんの話だけではなく、ちょっとした政治の話まで飛び出し、超音波の検査はあっという間に終了。
時間はおそらく30分以上かかったとは思うのですが、今回もそれくらい楽しい(?!)検査だった。
先生からは「大丈夫だね!」のお言葉をいただき、いよいよ、スパルタな主治医の診察へ・・・。

診察室の前で、NHKの「あさイチ」を観ながら、順番を待つ。
実は、今日に限り本を持参するのを忘れたのだ。
診察の順番を表示する掲示板を見ると、スパルタな主治医のところだけいつもと違う。
いつもは、診察順を示す受付番号が、ずらりと並んでいるのだが今日に限り、2名分くらいしか表示されていない。
しかも、時間が随分かかっているような雰囲気。
ちなみに私の場合、5分診療どころかカップヌードル診療(=3分診療)並の短時間。
「あさイチ」が終了し、「鶴瓶の家族に乾杯」の再放送まで終了(10時50分)、11時のニュースの頃にやっと診察の順番になり、診察室へ。

「え~~~と、今日のマンモ(グラフィ)と、超音波の結果だけどね。問題ないね。無事5年卒業だねマンモだけど、痛かった?」
「何度やっても、マンモは痛いです」
「技師さんも、随分経験を踏んで慣れてきたと思うんだけどね。まぁ、痛い程度にやってね!と言っているからね」
「え゛」
「最初の頃は力加減とか引っ張り方とかがわからなくて、力任せという感じだったかもしれないけど今は、撮影がきちんとできる程度の痛さでやっているからね」
「はぁ、そうなんですね」
と言いながら、PC画面上には手術時に摘出した部位の病理検査の写真を(懐かしそうに?)スクロールするスパルタな主治医。
何度見ても、気持ちの良いものではないのだが、改めて摘出された部分を見るとこの5年間という時間を感じる。
「それで、残っているのは全身検査なんだけど・・・」
と言いながら、CTのスケジュールを確認するスパルタな主治医。
「4月の20日に骨シンチ(グラフィ)と一緒に診察もするから」
「え!骨シンチもするんですか? (私のような「0期・非浸潤がん。TISという状況では骨シンチの検査は必要ない」と言われている)
「卒業試験だと思って、受けて」
「わかりました。ところで最近肩こりがひどくて、鍼灸に行きたいんですが、問題はありますか?」
「鍼灸ね・・・関係ないけど。僕は鍼灸って信用してないし・・・」
 (私の場合は、肩こりがひどく最近頭痛までするので鍼灸に行きたいだけなんですが)どうしてですか?」
「だって、鍼灸で使う針って消毒しただけでしょ・・・。まぁそれを言ったら手術(で使うメス)も一緒か」
 「(先生、手術と鍼灸と一緒にしないほうが・・・)そうなんですか?」
鍼灸の先生方の名誉のために行っておきますと、最近の鍼灸院では「使い捨て針」を使われているところがほとんどのようで、私の知っている鍼灸の先生も「使い捨て針」を使っていらっしゃいます。

という、何ともほのぼの?した会話で今回は終了。
いよいよ次回が、本当の5年の卒業!の検診(予定)



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Comment[この記事へのコメント]

NoTitle 

お忙しく肉体的にも精神的にも精一杯のところだったんですね

そんな中いよいよ次回は5年検診

沢山の思いが詰まった検診ですね。

どうぞ お父様同様お身体大切になさってくださいね。

お父様ご退院本当に良かったです。

これだけ退院後のこともきちんと考えられる家族の方って射ませんよ すごいです。
  • よっちママ 
  • URL 
  • at 2015.03.10 08:54 
  • [編集]

よっちママさん、ありがとうございます 

よっちママさん、ありがとうございます。
年末の忙しさは、毎年のことなのですが・・・疲労が抜けぬうちに父が心筋梗塞で緊急入院。
実家と名古屋の行ったり来たりは、大変でした。

ただ倒れた父が、楽天的な性格なので「これも経験!」と前向きに考えていることが、救いでした。
まだまだ、実家との往復は続きそうですが、様々な方法で父のサポートをしなくては!と考えています。

そして、5年目の経過検診は本当に「ホッ」としました。
これで、再発リスクが「0」になったわけではありませんが、一つの山は越せたかな?という気がしています。
スパルタな主治医が、電子カルテに「再発の兆候なし」と入力したときには、本当に「良かった~」と思いました。
  • のんチャン 
  • URL 
  • at 2015.03.10 21:32 
  • [編集]

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プロフィール

のんチャン

Author:のんチャン
某水色サッカーチームサポで、元重度鉄欠乏性貧血患者
2010年3月乳がんの手術。現在普通に生活。
乳がん「備忘録」兼サッカーやお料理などを気ままに不定期更新。
本業は、密かに「地域密着系スポーツ・マーケティングプランナー」を目指す、売れないマーケティングプランナー
母屋ブログはこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/happy-kernel-0297

乳がんと闘うみなさまへ
「患者力を高める5のポイント」
1.不安や疑問があった時は、再予約をしても聞くようにする
2.大切な面談(検査結果を聞くような時)は、家族や友人と一緒に聞く
  もし、一人で行く場合は、レコーダーなどに録音をする
3.聞きたいコトは、5つ程度のポイントにまとめ、メモにし診察時に見せるようにする
4.自分の希望や考えを伝える
5.医師の目を見て話す
  もし、目を背けるような担当医であれば、「○○先生」と呼びかてでも自分に向かせる
 
以前出席させていただいた「J&J・乳がんメディア&ブロガーセミナー」で、医療ジャーナリストさんがお話されたコトです。
是非、参考にしてください。
そして「がんサバイバー」を目指しましょう。

乳がんについて詳しく知りたい方へ
日本乳癌学会のサイト内に、一般向けサイトがあります。
リンクを貼りましたので、そちらからアクセスをして下さい。
乳がん?と思ったら、必ず専門医に相談をして下さいね。
そのための参考サイトです。

「質の高い乳がん検診」を受けるため、NPO法人日本乳がん検診精度管理機構認定の施設、マンモグラフィ読影医師、そしてマンモグラフィ放射線技師のいるリストを参考にしてください。
「施設・読影医師・放射線技師」の3条件が揃うことが、重要です。
それぞれのリストをリンクしました。ぜひ参考にしてください。


国立がんセンター精神腫瘍学グループでは、患者さん向け「質問促進パンフレット」等を用意しています。
下記リンクよりアクセスをお願いします。
PDFファイルですが、是非、重要な面談の時の質問などにご活用ください。

名古屋のがん拠点病院で「傾聴会」を開催している、NPO法人ミーネット。
乳がんに限らず、がんについて不安なことがあれば気軽にご相談下さい。
また、市民向け公開講座なども開催しています。
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