さらな日記 

某水色サッカーチームを偏愛する、元気過ぎる乳がん患者。乳がんサバイバーを目指す、乳がん「備忘録」兼徒然日記 「さらな」とは、サンスクリット語の「安らぎ・癒し」と言う意味

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遺伝とがん

先月末に行ってきた、乳がんの経過検診の前に先週の日曜日(11月2日)にあった「With You~あなたと考えるブレストケア~の会」の一部レポート。
乳がん関係の医療者と患者が一緒になって勉強をしたり、話をしたりすることで、より良い乳がん医療を目指すと言う目的の会。
名古屋では今年で4回目になります。

毎回、様々な勉強のテーマがあるのですが、今回は「新しい分子標的薬」と「遺伝性乳がん」についてが一番のポイントでした。
と言っても「分子標的薬(=がんが増殖しようとする細胞をピンポイントで、邪魔をしてがんの増殖を抑えたり、がんを攻撃するお薬)」の話は、とっても難しくて・・・「???」
一方、「遺伝性乳がん」については、とても興味深い内容。
今回はこの「遺伝性乳がん」について、Up。

「がん家系と遺伝性がんは、全く違う!」
「我が家はがん家系だから・・・」という話を、聞きませんか?
家族や親戚で、複数のがんになった人がいると、大体「我が家はがん家系」というコトを言われる方が多いようです。
そして、昨年の夏話題になったアンジェリーナ・ジョリーさんが手術をした「乳がんのリスク低減手術」などのニュースを聞くと、「アンジェリーナ・ジョリーの家も、がん家系だったんだ・・・」と、思いがちですよね。
でも実は、この「がん家系」と「遺伝性がん(または「家族性がん」)」とは、全く違うことなのです!

「がん家系」とは
一般的に言われる「がん家系」というのは、上述した通り複数の家族や親戚で、がんになった人がいる、と言うこと。
がんに罹患した部位も、それぞれ別でその関連性がない場合のコトを指します。
例えば、父方の叔父が大腸がん、祖父が肺がん、母方の曾祖母が胃がん・・・と言う場合など。
大腸がんも肺がんも胃がんもその要因は別々で、関連性がありません。
当然ですが、ある特定の遺伝子によるがんのリスクなどは、全く関係ありません。
この様な状況のことを、世間一般的に「がん家系」と呼ぶのだそうです。

「遺伝性(または「家族性」)がん」とは
昨年の夏アンジェリーナ・ジョリーさんが「乳がんのリスク低減の手術」を行った理由は、アンジェリーナさんの持っている遺伝子の中の「BRCA1、BRCA2」という遺伝子に異常があったからでした。
事実、アンジェリーナさんのお母さんと叔母さんが、いずれも若年期で乳がんや卵巣がんに罹患し、亡くなられています。
この様に、遺伝子そのものに異常があるのが「遺伝性(または「家族性」)がん」と呼ばれるのです。
通常、乳がんの場合「親・兄弟姉妹・叔母」と言う範囲での「乳がん(または「卵巣がん」)罹患者」を確認しますが、本当は、それ以上の6等親くらいまで遡って、乳がんや卵巣がん、膵臓がんの罹患者がいなかったか調べる必要がある、と言うことでした。
膵臓がんと乳がんが「遺伝子異常」で繋がるとは思ってもいませんでしたので、ビックリでした
もちろん、「膵臓がん=遺伝性がん」と言う訳ではありません。
膵臓がんの中には、とても低い割合で「BRCA1、BRCA2」という遺伝子の異常による膵臓がん患者さんがいる、と言うことでした。

遺伝子はどう受け継がれるのか?
おそらく中学か高校の生物の授業で「メンデルの法則」を学んだと思います。
「遺伝子を受け継ぐ」と言う説明では、この「メンデルの法則」が基本として教えられていると思います。
確かに、血液型などは「メンデルの法則」で十分説明ができるのですが、「がんの遺伝子」という点では、チョット説明が不足のようです。

「がんの遺伝子は優性」
遺伝子の「優性・劣性」ということも、高校の生物で習った記憶があると思うのですが・・・。
「優性」・・・遺伝する確率が高い
「劣性」・・・遺伝する確率が低い
と言うことを指しているだけで、「優れた遺伝子、劣っている遺伝子」と言う訳ではありません。
その視点で視ると、がんの遺伝子は優性の遺伝子で50%以上の確立で、遺伝する、と言うことでした。
ただ、「メンデルの法則」のとおり、遺伝子を受け継いだからと言って必ずがんになる訳ではありません。
その「遺伝子を受け継いだ」だけなので、がんが発症しないことも十分あるのです。
そして何より知っておく必要があるのは、兄弟姉妹の誰かが「がんを発症させる異常な遺伝子を受け継いだ」からと言って、自分が受け継がないと言う訳ではない、と言うこと。
受け継ぐ遺伝子は、受精の度に決まるのだそうです。
その為、アンジェリーナさんのお母さんと叔母さんのように、姉妹同士で同じ「BRCA1、BRCA2」の遺伝子異常を受け継ぐコトもある、と言う説明でした。

何より忘れてはいけないことは、受け継ぐ遺伝子は「両親から平等に受け継ぐ」と言うこと。
父方は「BRCA1、BRCA2」の遺伝子異常を持っていないが、母方の中に「BRCA1、BRCA2」の遺伝子異常を持っていた人がいても、必ずしも自分が「遺伝性乳がん、または遺伝性卵巣がん」に罹患する、と言う訳ではない、と言うこと。
その様な「リスクのある遺伝子を受け継いでしまった」ということを、十分理解する必要がある、と言うことでした。

このお話をして下さった「遺伝子カウンセラー」の方は、学生時代は「管理栄養士」を目指し栄養学を専攻された方。
その後、医科関連の大学院で「遺伝子」について勉強をされ、現在「遺伝子カウンセラー」として活躍をされている、と言うことでした。

今年の始めあたりから、Yahoo!などが「遺伝子ビジネス」を始めましたが、「遺伝子」そのものについて、キチンとした知識がないまま「遺伝子検査」をするコトは、様々な意味でデメリットが高い様な気がしました。
と言うのも「○○という病気リスクが高い」と言う結果を知ったとき、その「リスクの高さ」を十分理解できずに、不安ばかりに苛まれるようでは、意味がないから。
そんなことを学ばせて頂いた、今回でした。
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プロフィール

のんチャン

Author:のんチャン
某水色サッカーチームサポで、元重度鉄欠乏性貧血患者
2010年3月乳がんの手術。現在普通に生活。
乳がん「備忘録」兼サッカーやお料理などを気ままに不定期更新。
本業は、密かに「地域密着系スポーツ・マーケティングプランナー」を目指す、売れないマーケティングプランナー
母屋ブログはこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/happy-kernel-0297

乳がんと闘うみなさまへ
「患者力を高める5のポイント」
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4.自分の希望や考えを伝える
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  もし、目を背けるような担当医であれば、「○○先生」と呼びかてでも自分に向かせる
 
以前出席させていただいた「J&J・乳がんメディア&ブロガーセミナー」で、医療ジャーナリストさんがお話されたコトです。
是非、参考にしてください。
そして「がんサバイバー」を目指しましょう。

乳がんについて詳しく知りたい方へ
日本乳癌学会のサイト内に、一般向けサイトがあります。
リンクを貼りましたので、そちらからアクセスをして下さい。
乳がん?と思ったら、必ず専門医に相談をして下さいね。
そのための参考サイトです。

「質の高い乳がん検診」を受けるため、NPO法人日本乳がん検診精度管理機構認定の施設、マンモグラフィ読影医師、そしてマンモグラフィ放射線技師のいるリストを参考にしてください。
「施設・読影医師・放射線技師」の3条件が揃うことが、重要です。
それぞれのリストをリンクしました。ぜひ参考にしてください。


国立がんセンター精神腫瘍学グループでは、患者さん向け「質問促進パンフレット」等を用意しています。
下記リンクよりアクセスをお願いします。
PDFファイルですが、是非、重要な面談の時の質問などにご活用ください。

名古屋のがん拠点病院で「傾聴会」を開催している、NPO法人ミーネット。
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