さらな日記 

某水色サッカーチームを偏愛する、元気過ぎる乳がん患者。乳がんサバイバーを目指す、乳がん「備忘録」兼徒然日記 「さらな」とは、サンスクリット語の「安らぎ・癒し」と言う意味

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知るコトが、社会を優しくする

先月お出かけをした、名古屋大学での「iPS細胞による網膜再生」講演。
随分日が経ってしまいましたが、何とかUp!
本当は、もっと早くUpしたかったのですが・・・日々のコトに忙殺され

実は、この前に「プラズマでがんを治す」という、プラズマ建久の第一人者・堀先生のお話があったのですが、こちらはこの春のバージョンアップ版なので、取りあえず今回はUpしません。
今回の「iPS細胞による網膜再生」の講演は、今年9月iPS細胞を初めて使って「加齢黄斑変性」の治療・移植手術をされた高橋政代先生の講演でした。
当然ですが、会場は満席。
それだけ興味関心が高いテーマだけではなく、社会的話題のテーマだったのでしょうね。

「失明」の定義と意味
「加齢黄斑変性」という病気、どのような目の病気かご存じでしょうか?
健康診断などでは「40代になったら、加齢黄斑変性の危険あり。検診を受けましょう」などと言われるのですが、その実どのような「目の病気」なのかは、余り知られていないのでは?
私は病名は知っていても、どんな病気なのかは知りませんでした
「加齢黄斑変性」という言葉通り、加齢によって起きる目の病気。
網膜の一部の細胞が壊れる(と言うべきか?)コトによって、失明をする、と言う病気と言うことでした。
患者さんの視界というのは↓感じだそうです。
加齢黄斑変性 視野「黄斑変性症.com」より

ところがこの「失明」という定義、私が思っていた内容と違っていたんです。
「失明=全盲」というイメージだったのですが、医学的には「光覚がない」という状態を指す、と言うことでした。
「見えないのではなく、視野の一部が欠けたりゆがむコトによって、正しく視ることができない」というのが、「失明」というコトというのようです。
「加齢黄斑変性」の場合、多くが「視野の中心が見えなくなる」為、早期の段階で「失明」というコトになる、と言うことでした。
又、社会的定義は「矯正視力(眼鏡やコンタクトレンズを使用して見える視力)0.05未満」が、「失明」と言うことになり、他にもWHOの基準などもあり、素人には「???」。
ただ、「失明≠全盲」というコトだけは、理解できました。
実はこの理解が、社会的にされていない為「白杖を持っているのに、目が見えるのでは?」と、偏見を受ける方も多くいらっしゃる、と言うことでした。
「知らないコトで、無意識な偏見があるのだな~」と、知りました。
「白杖を持っている=目が見えない」訳ではないので、白杖を持つコトで職を失う人も数多く、社会的経済損失は8兆円とも言われているそうです。
「上手に、サポート器具を使えば多くの『視力を失った人』が職を得て、社会で活躍できるのに、残念!!」と高橋先生は、話していました。
高橋先生は、「iPS細胞研究」で止まらず、「iPS細胞を使って、失明患者さんを社会的偏見をなくしていきたい。社会復帰をさせたい」という、医師としてだけでは無く社会との関係も十分考えていらっしゃるのだな~と。
最近の研究者は、堀先生もそうですが「社会との関係性」と言うことを、とても考えていらっしゃる様に感じています。
私の本業と重なるトコロがあるので、なんとか結び付けられないかな~と、考えるコトばかりでした。

「iPS細胞」を使った網膜移植
そして、お話はいよいよ「iPS細胞を使った網膜移植」へ。
そもそもiPS細胞とは何か?と言うと、皮膚などから採取した細胞に、ある特定の遺伝子を組み入れるコトで作られる「万能細胞」(実は、お話を聞いているだけなら「何となくわかる」気がしたのですが・・・時間が経つと「????」です
受精瞬間は卵子と精子がくっついただけの状態で、その細胞には目や口や鼻がある訳では無く、約10ヶ月の妊娠期間の中で、目ができ、口ができ、鼻が出来てくる。おそらく高校の生物などでは、人の妊娠期間の間は「生物の進化を思わせる様な、大きな変化とともに人は成長する」と習った様な気が・・・。
その中でも目の細胞は、比較的早い段階でできるコト、癌化しない細胞ということもあり、今回の移植手術が決まったそうです。
驚いたコトに、「iPS細胞」から様々な移植細胞を作る為に必要な時間というのは、妊娠中の胎児の成長と同じ時間が必要だということ。
もっと早くそれぞれの臓器細胞が作られるのか?と思っていただけに、驚きました。

様々なリスクとこれから
そして、「iPS細胞を使った網膜移植」の費用は、何と1回で3,000万円
理由は、「iPS細胞」を作る施設で、ひとり分の細胞しか培養しないため。
その施設維持費+人件費が、年間3,000万円なんだそうです。
高橋先生は、「今は臨床試験なので、高額になっても仕方無いと思っているが、いずれは白内障の手術の様に多くの患者さんが受けられる程度の手術費用にしたい」とお話をされていました。
確かに、3,000万円の手術費なんて普通の人では出せませんからね。
保険適用になるにしても、この費用では保険適用にはなりませんもの。

そんな考えをお持ちの高橋先生ですが、なかなか世間の理解を得られるまでには遠く厳しい道のりがある、とのこと。
理由は「ノーリスク」を厳しく言う人がいらっしゃるから。
高額な費用になるのも、「ノーリスク」を突き詰めると一つの施設で、ひとりの患者さんの「iPS細胞」を作る、と言うことになってしまうため。
しかも、研究者や医療関係者ではない人が、大きな声で「重箱の隅をつつく様な不利益」を言う、と言うことでした。
医療とか治療というと、「元の健康体になる」と思いがちですが、その実、治療にはそれなりのリスクが必ずあります。
例え病気が治ったからと言って、「元の健康体」に戻れると言う確証はないのです。
今回の「加齢黄斑変性」の場合も、手術によって「見える状態」にはなりますが、「視力が回復する」という訳ではないのです。
その部分を、十分理解する必要がありそうです。

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*Comment

NoTitle 

3千万円の費用はとても庶民には高額ですが
、何年か先には保険で治療手術ができると思うと希望が持てますよね。
  • posted by ベスパ・マンダリニア 
  • URL 
  • 2014.11/07 18:46分 
  • [Edit]

ベスパさん、ありがとうございます 

こんにちは、ベスパさん。
コメントありがとうございます。

> 3千万円の費用はとても庶民には高額ですが
> 、何年か先には保険で治療手術ができると思うと希望が持てますよね。
高橋先生のお話を伺っていて、3千万と聞いたときには「やっぱりね~~~」
と言う気持ちと、「庶民には無理!」という気持ちがありました。
ただ、高橋先生をはじめiPS細胞に関わっている研究者達は「多くの人が、
普通に治療を受けられるように!」という強い思いで、取り組んでいらっしゃる
と言うことがよくわかりました。
いずれは、白内障の手術のように数万になるコトを願うばかりです。
  • posted by のんチャン 
  • URL 
  • 2014.11/10 17:14分 
  • [Edit]

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プロフィール

のんチャン

Author:のんチャン
某水色サッカーチームサポで、元重度鉄欠乏性貧血患者
2010年3月乳がんの手術。現在普通に生活。
乳がん「備忘録」兼サッカーやお料理などを気ままに不定期更新。
本業は、密かに「地域密着系スポーツ・マーケティングプランナー」を目指す、売れないマーケティングプランナー
母屋ブログはこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/happy-kernel-0297

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「施設・読影医師・放射線技師」の3条件が揃うことが、重要です。
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