さらな日記 

某水色サッカーチームを偏愛する、元気過ぎる乳がん患者。乳がんサバイバーを目指す、乳がん「備忘録」兼徒然日記 「さらな」とは、サンスクリット語の「安らぎ・癒し」と言う意味

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免疫療法と補完代替医療-4-

シリーズで続けてきました(?)「免疫療法と補完代替医療」の勉強会レポートですが、今回が最終回(の予定)です。

先回「補完代替医療」の中でも、特に「健康食品やサプリメント」について患者さんの半数以上が利用しているのにもかかわらず、医療者、特に医師がそれらの情報を知らずにいる、と言う「患者と医療者との『深い溝』がある」ということをエントリしました。

「補完代替医療」について詳しい情報が必要な方は、「がんの補完代替医療ガイドブック(3版)」
四国がんセンターHP内:がんの代替医療の科学的検証に関する研究」
にアクセスをして下さい。
日本でも数少ない「がん代替医療」についての研究実績があり、公開をしています。

健康食品やサプリメントって効果があるの?
ここで言う「効果」というのは、がんの治療に何らかの良い影響があったか?と言う意味。
既に、「がんに効果がある」と言われるサプリメントの中には、服用している抗がん剤との関係で「負の影響」がある、と言われているモノもあります。
大切なことは「サプリメントに対する科学的根拠」。
ところが、多くのサプリメントにはこの「科学的根拠=エビデンス」がありません。
「科学的根拠」となるモノは、「臨床試験(治験)」しかありません。
しかし、「臨床試験」をするとなると多くの時間と費用がかかりますし、関係官庁に申請をしたりする必要もあります。
その為、サプリメントなどを製造・販売している企業の多くは「臨床試験」を実施することはありません。
新聞やチラシなどで見かける「サプリメント」の広告をよく見て頂きたいのですが、いわゆる「使用者実感」しか掲載されていないのです。
「使用者実感」というのは、個人差があり不特定多数の人に一定の効果があった、とは言えない。と言うことをまず理解する必要があるようです。

「科学的根拠のある薬でもグレーゾーン」
チョット意外な気がするかも知れませんが、実は「科学的根拠=エビデンス」があるお薬であっても実は「グレーゾーン」という(衝撃的な)発言が大野先生から。
薬に効果が無いのでは無く、「0か100か」という視点でみると「100%効果がある薬は無い」ということなのです。
もちろん、標準治療(=現在行える最良・最高の治療)は100%に近い治療法が選ばれている訳ですが、それでも薬には「副作用」が起きる可能性がある、と言う意味。

がん患者さんがよく利用する健康食品「SMAP」の効果は?
大野先生は、とてもユーモアのセンスのある方。
がん患者さんが一般的によく利用される健康食品の頭文字を取って「SMAP」と、表現されました。
その「SMAP」とは・・・
S・・・サメ軟骨、M・・・メシマコブ、A・・・アガリクス(AHCC)、P・・・プロポリス
アイドルグループ「SMAP」は、絶大な人気を誇りその活躍は素晴らしいモノですが・・・こちらの「SMAP」は、「科学的根拠」が得られるモノは「無い」ようです。

そんな「健康食品やサプリメント」ですが、実は法的な規制があります。
例えば「○○という病気を治す。予防できる。」という表現広告は、禁止されています。
よく見る健康食品やサプリメントの広告で「すっきり!」という表現がやたらと多いのは、「便秘やダイエットに効果がある」と言えないからです。
とは言うものの、詳しい情報を知りたいですよね!
健康食品に関するサイト:「健康食品」の安全性・有効性情報
このサイト内に「素材検索」というコンテンツがあります。
そこから健康食品(「商品名」ではないので注意)の有効性を調べることができます。
また、補完代替医療=統合医療の情報発信サイトもありますので、興味のある方はアクセスの紹介も、大野先生からありました。
統合医療情報サイト:「統合医療」情報発信サイト
このサイト上部にある「検索」欄を使って、健康食品の素材名(「商品名」ではないので注意)を検索するコトもできる。
尚、この「統合医療」情報サイトに関しては、大野先生も文献調査委員会の委員のお一人として、参加されていらっしゃいます。
一つ覚えておいて欲しいことは「がん予防を目的に健康食品やサプリメントを利用することは、推奨できない」というのが現状。まして、治療に関しては・・・。
がん患者さんに関しては、実は「栄養失調気味」という傾向もあるそうです。
その理由は、抗がん剤などの治療で十分な食事が取れないから。
がん患者さんに限らず、大切なことは「バランスの良い食生活」なのですが、十分な食事が取れない場合に限って「サプリメント」などは、栄養補助としての利用の意味はあるかも?と言うことでした。

先回のエントリでも書きましたが、一番問題なのは「患者が担当医師に隠れる様にして健康食品やサプリメントを利用している」ということ。
医療者の健康食品やサプリメントに対する理解不足、と言う点ありますが、医療者と患者双方のコミュニケーション不足という点もあるのでは?と言う指摘がされました。
「医学は不確実性の科学であり、確立(=グレーゾーン)の学問」だが「医療は、科学に基づいたアート(=その一つがコミュニケーション)である」という、現代医学教育の基礎を築いたウィリアム・オスラー氏の言葉を引用し、「良い医療は、医療者と患者の双方が作っていくモノ」というお話も。
双方が理解し創りあげるもの。それは「①情報②責任③価値観(死生観やライフビジョン)を共有し「共同的意思決定の基での「共有決定」ということなのでは?と言うことでした。

そう考えると、がんという病気だけではなく、様々な病気の治療というのは、医療者だけが頑張っても×、患者が一生懸命になっても×、と言うことなのかも知れません。
「患者と医療者が、一つのチームになって、病気と患者のライフビジョン・死生観を理解し合った上で、初めて治療が、有効なモノになる」ということのように感じました。

最後に、大野先生からのアドバイス。
医師は、健康食品やサプリメントについての情報を持っていなくても、薬剤師さんは知っている、と言うケースが多くあります。
担当医に聞きにくい時には「そうだ!薬剤師に聞こう!!」という言葉を思い出して下さい、とのことでした。
また、高額な健康食品やサプリメントだけではなく、高額な医療を受け続ける一つの判断材料は「通常の生活を続けながら、その治療が続けられるのか?」というのが「目安」。

4回にわたり、大野先生の「免疫療法と補完代替医療」の勉強会について、書いてきました。
大野先生が朝日新聞の「アピタル」で、コラムを連載中です。
そちらも合わせて、お読みいただければ「がん」に限らず、様々な情報が得られると思います。
大野先生の「アピタル」コラム:「これって効きますか?」
拙ブログでも、リンクを貼っておきますので気になったときには、リンク先からアクセスをしてみて下さい
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*Comment

No title 

スマップなるほどです!!
サプリメントは基本的に高圧 高温度のイメージがあり
酸化してるのではといつも疑問におもってしまいます。
治りたい一心で頼る人の心揺さぶってるのかと思うものも
多いですよね。 正しい知識すごく大事だと思いました^^
  • posted by よっちママ 
  • URL 
  • 2014.05/26 07:31分 
  • [Edit]

よっちママさん、コメントありがとうございます 

よっちママさん、コメントありがとうございます。

> スマップなるほどです!!
> サプリメントは基本的に高圧 高温度のイメージがあり
> 酸化してるのではといつも疑問におもってしまいます。
> 治りたい一心で頼る人の心揺さぶってるのかと思うものも
> 多いですよね。 正しい知識すごく大事だと思いました^^

サプリメントそのものには「予防」とか「治癒」という効果は
全く無いようなのですが、日本の特徴として「藁をもつかむ」
気持ちで、高額なサプリメントを購入するがん患者さんは、
とても多いようです。
それだけではなく、家族や親戚、知人も「力になりたい」という
一心で「怪しげなサプリメント」を勧めたりする、と言う傾向が
あるようです。

そして、よっちママさんも書いていらっしゃいますが、普通の
食品と違い「精製をした高濃度の栄養素」なので、副作用など
の症状も、強く出る傾向がある、とのことでした。
がん患者さんの場合、抗がん剤や放射線などの治療の影響で
満足な食事が取れないため、栄養失調気味と言うことなのですが、
一部のがん専門病院では、その様な患者さんのためのメニュー作り
と言う取り組みも始まっています。
よっちママさんなら、きっと食事が摂れない患者さんのための
優しいメニューができるのでは?!と、思っています。
  • posted by のんチャン 
  • URL 
  • 2014.05/26 15:12分 
  • [Edit]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • posted by  
  •  
  • 2014.05/27 08:05分 
  • [Edit]

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プロフィール

のんチャン

Author:のんチャン
某水色サッカーチームサポで、元重度鉄欠乏性貧血患者
2010年3月乳がんの手術。現在普通に生活。
乳がん「備忘録」兼サッカーやお料理などを気ままに不定期更新。
本業は、密かに「地域密着系スポーツ・マーケティングプランナー」を目指す、売れないマーケティングプランナー
母屋ブログはこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/happy-kernel-0297

乳がんと闘うみなさまへ
「患者力を高める5のポイント」
1.不安や疑問があった時は、再予約をしても聞くようにする
2.大切な面談(検査結果を聞くような時)は、家族や友人と一緒に聞く
  もし、一人で行く場合は、レコーダーなどに録音をする
3.聞きたいコトは、5つ程度のポイントにまとめ、メモにし診察時に見せるようにする
4.自分の希望や考えを伝える
5.医師の目を見て話す
  もし、目を背けるような担当医であれば、「○○先生」と呼びかてでも自分に向かせる
 
以前出席させていただいた「J&J・乳がんメディア&ブロガーセミナー」で、医療ジャーナリストさんがお話されたコトです。
是非、参考にしてください。
そして「がんサバイバー」を目指しましょう。

乳がんについて詳しく知りたい方へ
日本乳癌学会のサイト内に、一般向けサイトがあります。
リンクを貼りましたので、そちらからアクセスをして下さい。
乳がん?と思ったら、必ず専門医に相談をして下さいね。
そのための参考サイトです。

「質の高い乳がん検診」を受けるため、NPO法人日本乳がん検診精度管理機構認定の施設、マンモグラフィ読影医師、そしてマンモグラフィ放射線技師のいるリストを参考にしてください。
「施設・読影医師・放射線技師」の3条件が揃うことが、重要です。
それぞれのリストをリンクしました。ぜひ参考にしてください。


国立がんセンター精神腫瘍学グループでは、患者さん向け「質問促進パンフレット」等を用意しています。
下記リンクよりアクセスをお願いします。
PDFファイルですが、是非、重要な面談の時の質問などにご活用ください。

名古屋のがん拠点病院で「傾聴会」を開催している、NPO法人ミーネット。
乳がんに限らず、がんについて不安なことがあれば気軽にご相談下さい。
また、市民向け公開講座なども開催しています。
下のリンクよりスケジュール等、ご確認下さい。

乳がんと子宮体がん経験者の桃杏さんが、乳がん患者さん向けの傾聴会を東京で始められました。
Pink&Paechさんのリンク内のブログから、お問い合わせ下さい。

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