さらな日記 

某水色サッカーチームを偏愛する、元気過ぎる乳がん患者。乳がんサバイバーを目指す、乳がん「備忘録」兼徒然日記 「さらな」とは、サンスクリット語の「安らぎ・癒し」と言う意味

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With You~あなたと考えるブレストケアの会~3

時間があいてしまいましたが先回の続きです。

「池山メディカル」の池山社長さんのお話・・・。
今から20年位前、池山社長さんの妹さんが乳がんに罹患。
全摘手術を受けられたそうです。
手術から5年後、再発・転移もなく経過をしたお祝いに、お母様が「快気祝い」の温泉旅行を企画され、池山社長さん家族、妹さん家族と一緒に温泉旅行に・・・。
ところが、楽しいはずの家族温泉旅行が、妹さんとお母様にとって「楽しくない温泉旅行」になってしまったそうです。
それは「全摘をした胸を見せる・見る」というコト。

妹さんは、お母様に「全摘した胸を見せると、お母さんがショックを受けるのでは?」という心配。
お母様は「全摘をした胸を見せる娘(=妹さん)の辛い思いが、辛くて見られない」というコトだったそうです。
その頃、既に事故などで欠損した指や顔、耳などのインプラントをシリコンなどで作る、と言う仕事をされていた池山社長。
でもお母様の妹さんを思いやる気持ち、お母様のことを考える妹さんの思いがよく判らなかった・・・。
その温泉旅行から3年後、妹さんから「義指等を作っているなら、人工乳房もつくって!」と言われ、人工乳房を作るコトを決心。
実際、義指や耳など小さなモノを作っていたので、それに比べれば大きな乳房なら簡単に作れるだろう、と二つ返事で快諾。
ただし、妹さんから出された3条件をクリアしないと「人工乳房とは認めない」という、その条件の厳しさも理解できず・・・。

妹さんが出された3条件とは・・・
①ピッタリとしたTシャツや胸の開いた服を着ても違和感のないコト
②着けたまま温泉に入れるコト
③市販されているブラジャーが着けられるコト

「な~~~んだ、そんなコト」と思われる3条件ですが、③の「市販のブラジャーが着けられる」という条件は、想像以上に難しいモノだったそうです。
と言うのも、乳房の脂肪というのはとても柔らかく、動きやすいから。
正しいブラジャーの着け方ってご存じです?
ワコール:正しいブラジャーの着け方
先日、調べ物をしていたら何と!9割の女性が正しいブラジャーの着け方を知らない・着けていないと言う結果だったとか?!女性でも、ブラジャーを着けると言うコトは日常的なコトであっても、キチンと出来ていないんですね。男性である池山社長、当然全く判りません!
そこから、悪戦苦闘の日々が始まります。
そうして、やっと妹さんがOKが出るまでに数年・・・。

今は、乳房再建と言う方法も一般的になってきたのですが、再建を希望されない患者さんもいらっしゃいます。
そして、残念ながら再建に失敗される患者さんもいらっしゃるのです。
人工物での再建の場合は、挿入された人工物が体質的に合わなかった、と言う場合もあるようですし、自己細胞(お腹や背中の脂肪と筋肉を移植)の再建であっても、健側と大きさや乳頭の位置が全く違う・・・など、「これって、再建っていわないよね!」というケースもスライドで紹介されました。

その様な患者さんにとって、人工乳房というのは第2の乳房というか、心のよりどころとなるんですね。
そして、実際触ってみると本当に柔らかくって、人工乳房とは言え自然な感触。
池山社長さんは「私達が作っているモノは、所詮偽物なんです。でもそれで救われる方がいらっしゃる。普通の生活がしたいと言う思いのその方の気持ちに応えていきたい」というコトでした。

その後の分科会・・・テーマとしてあげられた内容に該当しない私は、「(ドクターに)直接質問」という分科会に参加。
質問に答えて下さった先生は、上飯田病院の窪田先生と愛知県がんセンターなどで活躍をされ、現在は臨床の現場を引退された藤田先生(だったと思う)
質問1:現在70代の女性。つい最近妹さん(60代)に乳がんに罹患しているコトがわかった。既に、肝臓に転移をしていて、担当医からは「手術ではなく化学療法(=抗がん剤などの投薬)」と言われている。何とか手術を受けられる様にならないか?
回答1:既に転移をしている状態で、年齢のことを考えると(体の負担が大きい)手術ではなく化学療法と言うのは仕方無いと思う。出来れば、最新治療が受けられる病院に転院して治療を受けることも検討する必要がある。
質問2:(質問1の方から引き続きの質問)自分が乳がんになり、妹が乳がんになったというコトは「家族性乳がん」というコトか?
回答2:A・ジョリーさんで話題になった「家族性乳がん」というのは、20代~30代前半で乳がんになる方のコト。遺伝子「BRCA1、BRCA2」の異常によるモノで、高齢者の姉妹での乳がんは偶然だと考えられる。ただ、子どもの頃から同じ生活環境にいた、と言うコトを考えれば、遺伝ではなく生活習慣、食の好みなどの影響で、姉妹で乳がんになったという可能性はあるかもしれない。
藤田先生:遺伝性の乳がんは乳がん全体の10%程度。ほとんどは、後天的乳がん。(藤田先生が現役だった頃)がんセンターで臨床試験の一環として実施したコトがあったが、遺伝子異常の告知をするコトは、医療者にとってもとても難しい問題。患者さんに与える様々な不利益を考えると、告知するコトはできなかった。
質問3:抗がん剤治療を受けているのだが、歯科のインプラントや治療に影響はあるのか?
回答3:ゾメタなど骨に影響を与える抗がん剤は×だが、それ以外はOK
質問4:マッサージなどを受けても良いのか?
回答4:マッサージなどを受けると、がんが飛び散る!と思われている人が多いようだが、そんなことでがんは、飛び散りません(先生・笑)むしろ、リンパ浮腫を防ぐためにもマッサージは適宜行って下さい。
質問5:血液検査をしたら「腫瘍マーカーの数値が上がっている」と言われた。その後、PET・CT検査もしたのだが、主治医からは「しばらく様子を見ましょう」と言われ不安。様子見をしている間にがんが転移・進行するコトはないか?
回答5:「腫瘍マーカーの数値が上がった」というコトだが、どの数値のこと?質問者は「え!判りません・・・10位の数値が30を超えているとか・・・と言うコトでした」多分CA-15-3だと思いますが、そもそも血液検査の数値というのは、1日の間でも変化するモノなんです。CA-15-3の数値は、がん以外でも上下します。
質問6:でも、腫瘍マーカーの数値が上がっているのであれば、予測はできますよね?
回答7:予測というか未来のことが判れば、医師ではなく占い師をやっていますよ(先生・笑)。腫瘍マーカーなどの検査を定期的に行う理由は「変化を見るため」です。1回数字が上がったから、がんが転移・進行している、と判断するのではなく、その数値の変化を見るコトが大切なのです。
質問8:腫瘍マーカー等の数値には問題が無かったのですが、肝臓に関する疑いと言うコトを言われました。肝臓への転移というコトはないでしょうか?
回答8:血液検査で一番精確数値を知りたいと思えば、空腹で受けないと意味がありません。前日に、豪華な料理を頂いた、お酒をタップリ飲んだ・・・と言うコトがあれば、それだけで数値は変化します
質問者:前々日に、焼き肉パーティーをしてタップリ焼き肉食べました・・・
窪田先生:多分それが原因です!
質問9:ホルモン療法について、5年終了と言われていますが、最近は10年ということも言われていると聞きます。主治医は5年で終了と言ったのですが、再発が怖くて5年経過後も飲んでいます。何か問題はありますか?
回答9:ホルモン療法の期間については、今臨床試験が進んでいるところだと思いました。骨粗しょう症や心疾患などのリスクと再発のリスクを考えて、主治医と相談しながら治療されることが良いと思います。

私は、質問するコトも無かったのですが、患者さんって本当に些細なコトで悩むんですよね。
この様な機会に、医療者へ直接質問する機会というのは、とても貴重だと思う反面、主治医とのコミュニケーションの大切さも感じた今回でした。

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プロフィール

のんチャン

Author:のんチャン
某水色サッカーチームサポで、元重度鉄欠乏性貧血患者
2010年3月乳がんの手術。現在普通に生活。
乳がん「備忘録」兼サッカーやお料理などを気ままに不定期更新。
本業は、密かに「地域密着系スポーツ・マーケティングプランナー」を目指す、売れないマーケティングプランナー
母屋ブログはこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/happy-kernel-0297

乳がんと闘うみなさまへ
「患者力を高める5のポイント」
1.不安や疑問があった時は、再予約をしても聞くようにする
2.大切な面談(検査結果を聞くような時)は、家族や友人と一緒に聞く
  もし、一人で行く場合は、レコーダーなどに録音をする
3.聞きたいコトは、5つ程度のポイントにまとめ、メモにし診察時に見せるようにする
4.自分の希望や考えを伝える
5.医師の目を見て話す
  もし、目を背けるような担当医であれば、「○○先生」と呼びかてでも自分に向かせる
 
以前出席させていただいた「J&J・乳がんメディア&ブロガーセミナー」で、医療ジャーナリストさんがお話されたコトです。
是非、参考にしてください。
そして「がんサバイバー」を目指しましょう。

乳がんについて詳しく知りたい方へ
日本乳癌学会のサイト内に、一般向けサイトがあります。
リンクを貼りましたので、そちらからアクセスをして下さい。
乳がん?と思ったら、必ず専門医に相談をして下さいね。
そのための参考サイトです。

「質の高い乳がん検診」を受けるため、NPO法人日本乳がん検診精度管理機構認定の施設、マンモグラフィ読影医師、そしてマンモグラフィ放射線技師のいるリストを参考にしてください。
「施設・読影医師・放射線技師」の3条件が揃うことが、重要です。
それぞれのリストをリンクしました。ぜひ参考にしてください。


国立がんセンター精神腫瘍学グループでは、患者さん向け「質問促進パンフレット」等を用意しています。
下記リンクよりアクセスをお願いします。
PDFファイルですが、是非、重要な面談の時の質問などにご活用ください。

名古屋のがん拠点病院で「傾聴会」を開催している、NPO法人ミーネット。
乳がんに限らず、がんについて不安なことがあれば気軽にご相談下さい。
また、市民向け公開講座なども開催しています。
下のリンクよりスケジュール等、ご確認下さい。

乳がんと子宮体がん経験者の桃杏さんが、乳がん患者さん向けの傾聴会を東京で始められました。
Pink&Paechさんのリンク内のブログから、お問い合わせ下さい。

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