さらな日記 

某水色サッカーチームを偏愛する、元気過ぎる乳がん患者。乳がんサバイバーを目指す、乳がん「備忘録」兼徒然日記 「さらな」とは、サンスクリット語の「安らぎ・癒し」と言う意味

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乳がんの遺伝子検査に対する指針

A・ジョリーの「予防的乳房摘出」の告白は、様々な意味で衝撃的だった。
何より、それまで乳がんに興味も関心も無かった人達へ与えた衝撃度は、大きかったと思う。
女性週刊誌だけでは無く、一般週刊誌までもが特集を組ん程の衝撃だったのだから。

この様なニュースが話題になると、多くの人が不安になり検査ができるトコロを探したり、「予防的乳房切除」を考えたりする。
問題だと思うのは、本当にその検査や手術が必要のない人が、騒いでいるのでは?ということ。
何故なら、乳がんの内「家族性・遺伝性」と考えられるのは5~10%程度。
乳がんの罹患率が、16人に1人、と言うコトを考えれば、本当にわずかな数字だというコトが判る。
そして騒ぐメディアは、この様な基本的情報を(ほとんど)発信せずに、「日本でも乳がんの予防的切除手術実施検討」というニュースに飛びついてしまっている。

ただ、これだけ騒がれれば「検査だけでも・・・」と思うのは、当然だと思う。
思うのだが、今話題?となっている「遺伝子検査」は、現在日本で行っている企業は1社だけ。
そしてその「遺伝子検査」については、米国で裁判真っ最中だという。
ビデオニュースドットコム:アンジーの乳腺切除手術と遺伝子裁判
日本では、この裁判を起こした企業と業務提携をしている企業が、「遺伝子検査」を行っている。
もちろん、保険適用にはなっていないので検査費は実費。
高額な検査費を出してまで検査をする必要が無い人までも、検査に向かわせるような報道を含め実は国立がんセンターなどは、困惑しているみたいだ。

余りに社会的関心の高さから、がんに関する情報提供をしている「がん情報サービス」が、WEBサイトでこの「遺伝子検査および家族性乳がん」について、一つの指針を発表している。
がん情報サービス:遺伝性腫瘍・家族性腫瘍「遺伝性乳がん、卵巣がん」

遺伝子検査は、自費診療として一部の施設で行われていますが、十分な遺伝カウンセリングに基づいて提供されるべきものです。また、BRCA1/BCRA2遺伝子変異でも、臨床的な意義が不明(発症リスクとの関連が不明)なものもあり、日本人特有の変異がある可能性や、環境要因などの違いにより実際の発症リスクが異なる可能性も指摘されています。

この指針となる上述文をよく読むと、「遺伝子検査」を受ける前はカウンセラーからしっかり話しを聞く、と言うコトを一つの条件としている。
カウンセラーと言っても、精神腫瘍科の専門医から医師免許を持たないカウンセラーまで、玉石混淆と言うのが日本の現状。
気軽に「遺伝子検査」を受けられる環境にはなっていない、と言うのが実情だと思う。
何より、上述した通り多くの女性は「遺伝子検査」を必要としていない。

もう一つ、がん情報サービスの指針には興味深い内容が書いてある。

乳がんの再発予防を目的とした卵巣切除術について、日本でも外科的内分泌療法として以前は実施されていましたが、1981年に抗エストロゲン剤であるタモキシフェンが保険承認されてからは、薬物療法が主体となっています。欧米の研究では、どちらの治療もBRCA1/2 が関与する対側乳がん発症の予防に有用であることが報告されています。予防的卵巣卵管切除術は卵巣がんの発症を予防する効果も期待されますが、術後に腹膜がんを発症するケースもあることが報告されています。卵巣がん発症の予防について、その他に経口避妊薬の服用が有用であったとする報告もあります。未発症者に対するタモキシフェン投与あるいは予防的卵巣卵管切除術は保険給付の対象とはなっていません

実は愛知県がんセンター研究所の「発がん制御研究部」から、とても興味深い研究発表がされている。
発がん制御研究部 トピックス
この研究は「がん細胞の細胞分裂を抑える」という研究。
この研究を基に、分子標的薬が開発されれば、乳がんだけでは無く「がん全般」の治療が大きく変わる可能性がある。
もしかしたら、予防という部分でも大きなイノベーションとなる可能性もある。

問題となっている「BRCA1/2」の遺伝子を持っていたとしても、乳がんになる可能性は未知数。
「BRCA1/2=乳がん(や卵巣がん)確実になる」という訳では無い。
「自分の病気リスクを知る」と言う意味では、「遺伝子検査」の意味はあると思うけど、だからと言って「予防的乳房切除」だけが予防法でも無い。
何より「日本の伝統的な食事は、乳がんの罹患リスクを減らす」と言う指摘が、再三再四言われているコトを考えれば、大豆製品の積極的摂取も「家族性・遺伝子性の乳がん」にも、わずかながら効果が期待できる可能性もある。
一方、「肉加工食品の乳がんリスク」という指摘もされている。

著名人の発言は、社会的影響も強いしメディアも取り上げやすい。
でも、取り上げられる情報の一部を切り取って、不安がるのは「日々の生活の精神的リスク」だと思う。
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プロフィール

のんチャン

Author:のんチャン
某水色サッカーチームサポで、元重度鉄欠乏性貧血患者
2010年3月乳がんの手術。現在普通に生活。
乳がん「備忘録」兼サッカーやお料理などを気ままに不定期更新。
本業は、密かに「地域密着系スポーツ・マーケティングプランナー」を目指す、売れないマーケティングプランナー
母屋ブログはこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/happy-kernel-0297

乳がんと闘うみなさまへ
「患者力を高める5のポイント」
1.不安や疑問があった時は、再予約をしても聞くようにする
2.大切な面談(検査結果を聞くような時)は、家族や友人と一緒に聞く
  もし、一人で行く場合は、レコーダーなどに録音をする
3.聞きたいコトは、5つ程度のポイントにまとめ、メモにし診察時に見せるようにする
4.自分の希望や考えを伝える
5.医師の目を見て話す
  もし、目を背けるような担当医であれば、「○○先生」と呼びかてでも自分に向かせる
 
以前出席させていただいた「J&J・乳がんメディア&ブロガーセミナー」で、医療ジャーナリストさんがお話されたコトです。
是非、参考にしてください。
そして「がんサバイバー」を目指しましょう。

乳がんについて詳しく知りたい方へ
日本乳癌学会のサイト内に、一般向けサイトがあります。
リンクを貼りましたので、そちらからアクセスをして下さい。
乳がん?と思ったら、必ず専門医に相談をして下さいね。
そのための参考サイトです。

「質の高い乳がん検診」を受けるため、NPO法人日本乳がん検診精度管理機構認定の施設、マンモグラフィ読影医師、そしてマンモグラフィ放射線技師のいるリストを参考にしてください。
「施設・読影医師・放射線技師」の3条件が揃うことが、重要です。
それぞれのリストをリンクしました。ぜひ参考にしてください。


国立がんセンター精神腫瘍学グループでは、患者さん向け「質問促進パンフレット」等を用意しています。
下記リンクよりアクセスをお願いします。
PDFファイルですが、是非、重要な面談の時の質問などにご活用ください。

名古屋のがん拠点病院で「傾聴会」を開催している、NPO法人ミーネット。
乳がんに限らず、がんについて不安なことがあれば気軽にご相談下さい。
また、市民向け公開講座なども開催しています。
下のリンクよりスケジュール等、ご確認下さい。

乳がんと子宮体がん経験者の桃杏さんが、乳がん患者さん向けの傾聴会を東京で始められました。
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