さらな日記 

某水色サッカーチームを偏愛する、元気過ぎる乳がん患者。乳がんサバイバーを目指す、乳がん「備忘録」兼徒然日記 「さらな」とは、サンスクリット語の「安らぎ・癒し」と言う意味

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A・ジョリー ショック?日本でも始まる?予防的乳房切除

先週、報じられた米国女優・Aジョリーさんの「予防的乳房切除」。
このニュースは、乳がん患者さんだけではなく、社会的にも話題になった。
そのことは、社会的提議となって「乳がん」という病気が、日本独特の「余命○○」という「お涙頂戴」的な、センチメンタリズムとは全く違う視点で、考えられるきっかけとなったと思う。
乳がん患者として、それは良いことだと思う。

そして、朝日新聞のスクープ(?)として朝刊に、日本でも「予防的切除」が検討されている、と言うコトを報じている。
朝日新聞:「乳房予防切除、国内でも 遺伝性乳がん都内2病院準備」(記事途中までの掲載。デジタル会員にならないと総ての記事が読めませんが、記事全体の趣旨は判ると思います)。

日本で予防的切除が行われなかった理由は、いくつかあると思う。
あくまでも、私の私見として読んで頂きたいのだが・・・。
1.統計的検証の問題
「乳がん検診」の受診率そのものが低く、統計が取りにくい、と言う点
「遺伝性乳がん」は、20代~30代で罹患する患者さんが多いため、一般に行われる「乳がん検診」の対象者とはならないのだが、「遺伝性乳がん」とそうではない乳がんの罹患発現率と言った、客観的判断となるデータが、日本の場合余りにも不足していると思う。
2.倫理的な問題(1)
米国のデータでも、「遺伝性乳がんになる可能性が高い」と判断される、遺伝子異常のタイプ「BRCA1、BRCA2遺伝子」の人でも、総ての人が乳がんになるわけでは無い。
その罹患率は30%~60数%と幅も広く、20代で予防的乳房切除をすれば、乳がんリスクは大幅に減るが、逆に子どもが生まれた時に授乳することが出来なくなる。
3.倫理的な問題(2)
乳がんになっていない=健康で切除する必要のない、乳房を切除する、と言うコトへの社会的抵抗感。
4.費用的問題
A・ジョリーさんが受けた遺伝子検査は20~30万、手術などは200万+αと言われている。
実際、どれだけの費用が必要だったのかは判らないのだが、高額な費用を必要とすることには変わりない。
おそらく日本でも、これくらいの費用が必要となるだろう。
遺伝子検査を保険対象とすべきか?高額医療制度の対象となるのか?と言う点でも、これからの議論となると考えられる。
が理由として挙げられると思う。

上述した通り、あくまでも私の私見なので、乳がん治療の標準治療のガイドラインなどを決める「日本乳癌学会」などでは、どのような議論がされているのかは判らない。
詳細は、日本HBOCコンソシーアムHPをご覧下さい。

今回手術を検討している「聖路加病院」と「がん研有明病院」は、日本国内でもトップクラスの乳がん治療の実績がある病院。
むしろ、この2つの病院だからこそ検討できるのだと思う。

何より大切なことは、「乳がんになるかも知れない」と不安がっているだけではなく、女性自身が積極的にこの問題を話し合うことだと思う。
少子化が進む日本だからこそ、自分のライフステージを考える中で、この問題を捉える必要があるのでは無いだろうか?

って・・・ここまで書いてきて気がついた・・・まるで「母屋ブログ」のような内容だ!












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Comment[この記事へのコメント]

男の意見で申し訳有りません 

こんにちはm(_ _)m
かなり前に記事かコメント?にあった
事と同じような事を思ってしまいました!

人種によっても発生率が違うと考えられます
ので、コレも日本のデータが必要ですね!

あと晩婚化が進んでいるので予防で切るって
事も難しい事も考慮してカウンセリングしないと
いけませんね!
  • 夢勇(ユメイサミ) 
  • URL 
  • at 2013.05.22 21:18 
  • [編集]

Re: 男の意見で申し訳有りません 

夢勇さん、こんばんは。
コメント、ありがとうございます。

> かなり前に記事かコメント?にあった
> 事と同じような事を思ってしまいました!
1年くらい前に「乳がんの公開講座」の内容で、
「予防的乳房切除」のことを書いていました。
> 人種によっても発生率が違うと考えられます
> ので、コレも日本のデータが必要ですね!
A・ジョリーさんのお母様は57歳で、10年の
闘病の末、亡くなられています。
とすれば、乳がん治療が始まったのは47歳くらい。
日本では、罹患年齢のピーク少し手前なんですね。
とすれば、夢勇さんが指摘されている様に、日本
やアジアではどうなのか?と言う視点も必要になる
と思います。
もちろん、既に異常遺伝子が見つかっているので、
その遺伝子を持っている女性の傾向値などを調べる
と言うコトが中心になるとは思いますけど・・・
その点は、専門医の先生達が検討されていると思います。

> あと晩婚化が進んでいるので予防で切るって
> 事も難しい事も考慮してカウンセリングしないと
> いけませんね!
おそらく一番のポイントは、カウンセリングだと思います。
女性のライフステージに合わせて、カウンセリングをして行く
必要がありますから。
もう一つ考えられるのは、「日本式」と呼ばれるような
薬剤などによる予防の考えが生まれる可能性です。
日本人って、手術などに対して抵抗感が強いので、薬で
罹患リスクを軽減させる、と言う発想の研究が独自で進むかも
知れません。
あくまでも、私の想像の範囲ですが・・・。
  • のんチャン 
  • URL 
  • at 2013.05.22 22:21 
  • [編集]

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のんチャン

Author:のんチャン
某水色サッカーチームサポで、元重度鉄欠乏性貧血患者
2010年3月乳がんの手術。現在普通に生活。
乳がん「備忘録」兼サッカーやお料理などを気ままに不定期更新。
本業は、密かに「地域密着系スポーツ・マーケティングプランナー」を目指す、売れないマーケティングプランナー
母屋ブログはこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/happy-kernel-0297

乳がんと闘うみなさまへ
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「施設・読影医師・放射線技師」の3条件が揃うことが、重要です。
それぞれのリストをリンクしました。ぜひ参考にしてください。


国立がんセンター精神腫瘍学グループでは、患者さん向け「質問促進パンフレット」等を用意しています。
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