さらな日記 

某水色サッカーチームを偏愛する、元気過ぎる乳がん患者。乳がんサバイバーを目指す、乳がん「備忘録」兼徒然日記 「さらな」とは、サンスクリット語の「安らぎ・癒し」と言う意味

スパルタな主治医の自信作?

今日、イレギラーな予約をし病院に行ってきた。
実は、以前拙ブログでUpした「自己皮下脂肪組織由来細胞移植」に、エントリーをし、その候補として選ばれたと言う書類が、お盆休み中に来ていた。
私としては、凹んだトコロが元通りになれば・・・と言うよりも、「一体どんなモノなの?」という興味と、「実家がある病院での臨床だから、独居老人状態の父の様子見に帰るついで」と言う何とも、お気楽な理由での、エントリー。
他の患者さんからすると、大変申し訳無い様な理由。
なので、一応候補となったと言う書類が来たときには、やや困ったな~と言うトコロがあった。
それでも担当主治医に説明をし、担当主治医の判断を仰ぐ必要がある、と言うコトで病院に行ってきたのだった。

結論から言うと・・・。
「欠損部分(=手術で摘出し成形した箇所)が小さすぎるので、臨床には向かない」、と言うコトで、辞退。
確かに、今回の臨床は「フェーズ1」と言って、臨床試験の一番最初。
そのため、それなりの効果が高い患者さんでなくては、臨床する意味が薄れてしまう。
今現在考えられるのは「美容整形での手術」。
私の様な欠損部分が小さい患者が、もし移植するとすればそれは「温存手術の追加標準治療」となった時なのかな?
乳房温存の患者でも、それくらい凹みも少なければ、左右の大きさ・バストトップの位置に違和感が無い、と言うのが、私らしい。
以前「アピタル乳がん夜間学校・乳房再建」を視聴したとき、実際の患者さんの写真を見て、余りにも術側と健側が違うケースがあるコトに、驚いたコトがあったけど・・・多分、その様な患者さんが対象となる移植手術なのでしょう。

ただ、この様な話を今までスパルタな主治医とする機会が無かったので、いろいろ違う視点でのお話を聴くコトができた。
その一つが、現在の外科の研究トレンド(?)が「再生医療研究」だというコト。
確かに、昨年あたりから新聞社などのWEBサイトの医療面には、「再生医療」関係の記事が目立つ様になってきた。
「iPS細胞」の研究だけではなく、今回のような「幹細胞」による再生医療研究の話題も多い。
再生医療の研究というのは、病気などで失ってしまった体の機能を回復させる、と言う考えが主流になりつつあり、その中でも比較的安全性の高い部分の臨床が始まりつつあるのかな?と、思ったのだった。

そして今回、初めて自分の手術で摘出された病巣部分の写真をスパルタな主治医の解説付きで、見るコトができた。
摘出された病巣を見ると言うのは、決して気持ちの良いものでは無いのだが、写真で見ることで自分の受けた手術が実際どのようなモノであったのか、と言うコトを知ることができた気がした。
摘出したサイズは、最大幅7㎝。上から見ると崩れた三角おにぎりの様な形。
手術時に、すべての乳がんが取り切れたのかを確認する迅速検査の為に染色されてはいるが、摘出部分全体が染まっている訳ではない。
「乳房扇状部分切除術」と言う温存手術の中では、一番大きく切除する方法であった為に、実際の乳がんに冒されている部分よりも随分大きな範囲の切除のため、乳がんに冒されてない安全な一部を使い成形をした、と言う説明。
スパルタな主治医の力作というか自信作のひとつが、私の胸のようだ。
と言っても、年間300件以上の手術を手がける先生なので、どれほどの自信作なのかは不明(笑)。

そんな説明を受けながら、乳がん患者のストレスという視点では、まだまだ難しい点が多い様な気がした。
それが乳房そのものが、「露出した臓器」と言われる点。
自分だけでは無く、他の人も服を着ていてもその存在がわかる、と言う点がある。
だから「微乳だ!巨乳だ!」と男性向け雑誌でも騒げるのだ。
それが故に、左右の微妙な違いというのは本人にとって、大きな違いに思えてしまう。
そして一番の理由が「女性としてのアイデンティティの象徴」というコト。
もちろん男性にも乳房があり、本当に極々希に「男性乳がん」という患者さんもいらっしゃる。
しかし、ほとんどの患者さんは女性で、子宮のがんと同じように「男性には無い女性ならではの機能を持ち、それが女性らしさの一部」となっていると言う点があると感じている。
乳房温存であっても、一部欠損という事実は、それまでの自分では無い・・・と言う、自分らしさの欠損へと繋がっている部分もあると思う。

乳がんというがんは、がんの中でも罹患率が高い反面。早期であれば完治が望める。
だからこそ、様々な気持ちが患者さんひとりの中で生まれ、それに悩むコトにもなっているのでは?と思いながら帰宅。

ところで・・・私の胸を見ながら「なかなかの出来だよね」と、看護師さんたちに同意を求めないで!スパルタな主治医!!

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*Comment

No title 

こんにちは。
候補に選ばれたのに、残念でしたね。
主治医の自信作なのに、これ以上何を?という感じなのでしょうか。
改めて切除部分の解説を聞けたのはよかったですね。

  • posted by あめたい 
  • URL 
  • 2012.09/04 10:36分 
  • [Edit]

Re: No title 

コメントありがとうございます、あめたいさん。

> 候補に選ばれたのに、残念でしたね。
> 主治医の自信作なのに、これ以上何を?という感じなのでしょうか。
まぁ、ハッキリ言ってしまえば、そういうニュアンスですね。
ただ、フェーズ1の臨床ですから、私の様な欠損部分が少ない患者では、劇的変化が起こるはずもなく・・・。
「臨床研究のインパクト不足」、と言われると「そうですね」としか言えませんでした(笑)

> 改めて切除部分の解説を聞けたのはよかったですね。
自分の摘出部分の写真をマジマジと見ること自体、余りないと思うのでとても良い機会でした。
ただし、余り気持ちの良い写真ではありませんでしたが。
術後年数が経つと、主治医と会う機会が減ってしまうコトが、チョッと残念な気持ちがあります。
乳がんという病気の奥深さ、日進月歩の治療・・・その意味で、スパルタな主治医からいろいろ教えて貰いたいコトが、次々出てくるので。
  • posted by のんチャン 
  • URL 
  • 2012.09/04 11:25分 
  • [Edit]

管理人のみ閲覧できます 

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • posted by  
  •  
  • 2012.09/05 13:02分 
  • [Edit]

鍵コメさん、ありがとうございます 

鍵コメさん、ありがとうございます。

ポジティ部ポジ子さんという訳では無いんですが・・・。
ただ周囲の人からは、パワフルとよく言われます(爆)

こちらこそ、よろしくお願いします。
  • posted by のんチャン 
  • URL 
  • 2012.09/05 18:46分 
  • [Edit]

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プロフィール

のんチャン

Author:のんチャン
某水色サッカーチームサポで、元重度鉄欠乏性貧血患者
2010年3月乳がんの手術。現在普通に生活。
乳がん「備忘録」兼サッカーやお料理などを気ままに不定期更新。
本業は、密かに「地域密着系スポーツ・マーケティングプランナー」を目指す、売れないマーケティングプランナー
母屋ブログはこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/happy-kernel-0297

乳がんと闘うみなさまへ
「患者力を高める5のポイント」
1.不安や疑問があった時は、再予約をしても聞くようにする
2.大切な面談(検査結果を聞くような時)は、家族や友人と一緒に聞く
  もし、一人で行く場合は、レコーダーなどに録音をする
3.聞きたいコトは、5つ程度のポイントにまとめ、メモにし診察時に見せるようにする
4.自分の希望や考えを伝える
5.医師の目を見て話す
  もし、目を背けるような担当医であれば、「○○先生」と呼びかてでも自分に向かせる
 
以前出席させていただいた「J&J・乳がんメディア&ブロガーセミナー」で、医療ジャーナリストさんがお話されたコトです。
是非、参考にしてください。
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乳がんについて詳しく知りたい方へ
日本乳癌学会のサイト内に、一般向けサイトがあります。
リンクを貼りましたので、そちらからアクセスをして下さい。
乳がん?と思ったら、必ず専門医に相談をして下さいね。
そのための参考サイトです。

「質の高い乳がん検診」を受けるため、NPO法人日本乳がん検診精度管理機構認定の施設、マンモグラフィ読影医師、そしてマンモグラフィ放射線技師のいるリストを参考にしてください。
「施設・読影医師・放射線技師」の3条件が揃うことが、重要です。
それぞれのリストをリンクしました。ぜひ参考にしてください。


国立がんセンター精神腫瘍学グループでは、患者さん向け「質問促進パンフレット」等を用意しています。
下記リンクよりアクセスをお願いします。
PDFファイルですが、是非、重要な面談の時の質問などにご活用ください。

名古屋のがん拠点病院で「傾聴会」を開催している、NPO法人ミーネット。
乳がんに限らず、がんについて不安なことがあれば気軽にご相談下さい。
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