さらな日記 

某水色サッカーチームを偏愛する、元気過ぎる乳がん患者。乳がんサバイバーを目指す、乳がん「備忘録」兼徒然日記 「さらな」とは、サンスクリット語の「安らぎ・癒し」と言う意味

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臨床試験と治験-市民公開講座1-

朝から、どんよりとしたお天気だった名古屋。
お散歩は中止して、1日お出かけ。
行った先は・・・↓トコロ。
愛知県観光チラシ
「もみじまつり」とか「香嵐渓」といった文字が見えると思います。
愛知県の観光や産業振興を目的とした某会館です。

そこで「市民公開講座」あったので、行ってきました。
私が行く「市民公開講座」といえば・・・そうです、「がん治療」に関する公開講座。
第49回日本癌治療学会学術集会・市民公開講座(注意:pdfファイル)
今回の公開講座はとても規模が大きく、これまで私が出かけた中では一番大きなモノ。
講演された先生も、世界的にもがん治療で有名な米国・MDアンダーソンがんセンター教授の上野直人先生や、愛知県がんセンターの岩田広治先生など、超豪華ラインナップ!
このような講座が、名古屋でしかも無料ですから、行かないわけにはいきません!!

公開講座の内容は午前と午後の部に分かれていて、午前の部は「ハーセプチン」の臨床研究~治験にいたるまでのことを描いた映画「希望のちから」
この映画については、以前拙ブログでも紹介しているので割愛させていただきます。

そして午後の部が、本日のメイン。
ご存知ですか?「新しいがん治療ができるまで」という演題で、日本癌治療学会学術集会会長で埼玉医科大学先端医療開発センター センター長西山正彦先生、近畿大学医学部内科学腫瘍内科教授中川和彦先生、愛知県がんセンター乳腺外科岩田広治先生、同じく愛知県がんセンター呼吸器外科部長光冨徹哉先生、米国MDアンダーソンがんセンター教授上野直人先生ほか、NPO法人パンキャンジャパン(すい臓がん患者さんを支援するNPO)理事さんなどが、次々に講演をされました。

それで、頭がパンパン状態な私
一応、ノートにメモをしましたが・・・いっぱいありすぎて1回では終わりません。
申し訳ありませんが、何回かに分けてエントリさせていただきます

演題のとおり、今回のテーマは「臨床試験と治験」について。
おそらく一般的な「治験」などのイメージは、あまり良くないモノだと思う。
「モルモット」とか「実験台」のような、イメージを持っている人も少なくない。
私はまったくそんなことは思っていなくて、「最新医療を受けられるチャンス!」くらいに思っているけど、そのような患者は稀だと、重々承知。
そんなところから、講演は始まり・・・

「がんの臨床研究・臨床試験とは?」
近畿大学医学部 腫瘍内科 中川和彦先生
まず、ジョージ・ワシントンのお話から始まりました。
ジョージ・ワシントン、ご存知ですよね!アメリカ合衆国初代大統領。
ところで、ジョージ・ワシントンの死因ってご存知ですか?
何と!瀉血によるショック死。
それも2リットルとか、血を抜かれてのショック死だったよう。
歴史の教科書では教えてくれない事実に、ビックリ!
当時は、病気治療のために血液を抜く、という治療が一般的に行われていたために起きたコトらしい。
今なら「医療ミス」で訴えられるような死因。
なぜこのような話からスタートしたかというと、「臨床試験」や「治験」というのは、治療効果を比較検討する、というコトから始まるから。
ジョージ・ワシントンが生きた時代は、著名な医学の先生が「○○」と言えば、それが有無も言わさず標準治療となっていた時代。
とても「医療」とは呼べるような時代ではなかった、というコト。
そして「医療」の基本となる考えは「人を幸福にするため」。
そのための治療の比較検討となるのが「臨床試験」であり、新しい治療薬の認可のために行われるのが「治験」だということ。

でも、残念なことに日本では「臨床試験」や「治験」に対するイメージが「モルモットのような実験台」という、ネガティブなイメージで捉えられがち。
医療側の情報発信の少なさもあるが、国民の多くが「臨床試験」や「治験」についての知識を持っていない、というコトも大きな理由。
加えて「薬事法」も、「治験」などをしにくくしている理由のよう。

臨床試験や治験は、段階的に行われマウスなどから人への試験が、Ⅰ相(このときの参加人数は数名)、次のⅡ相で50人程度、Ⅱ相(大規模)100人と徐々に増えていき、大規模相となると1,000名の参加が必要。
日本は「臨床試験や治験に参加しても良いですよ」という人も、群を抜いて低い。
意外な印象があったのは、この臨床実験などへの参加登録が多い国。
欧米が上位にあると思いきや!ロシアやペルー、ブラジルといった国が多かった(資料となった癌は乳がん)。
そのため、日本の場合は最後の大規模相が行われることがほとんどで、Ⅰ相が行われることはほとんど無い。
残念なことに、日本の製薬会社であってもⅠ相の臨床試験などは日本ではなく、欧米や韓国、中国で行う。
そのため、日本で使われている「抗がん剤」のほとんどが、輸入。
↑の説明を聞いて、だから「抗がん剤」って(値段が)高いんだ・・・と、変に納得。
でも、これが日本の医療費を押し上げている理由だとしたら、大きな問題。

また、日本のマスコミはⅠ相、Ⅱ相の頃の新薬(臨床試験中)には興味を引き大々的に報道をするが、肝心な大規模相については、まったく報道しない。
そのため、患者が情報を得にくい環境となっているし、報道内容自体も興味本位な内容で終わっているのかも知れない。
今年の6月に行った愛知県がんセンターの乳がん市民公開講座で、岩田先生が「『新薬の開発』という記事を患者さんが持ってきて、この薬で治療して欲しい、といわれることがあるが、現実には無理。標準治療となるまでには、時間がかかる」という内容のお話をされていたのは、この「新薬の初期段階での臨床試験のニュース記事」が、患者さんの混乱を招いている、というコトだと、改めて理解。

日本の「臨床試験」や「治験」が一般的理解の下、欧米並みに実施されるようになるまでには、まだまだ時間がかかりそう。
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Comment[この記事へのコメント]

No title 

こんにちはm(_ _)m
2Lも血抜かれたらショックで死んでしまいますね。(;ε;)僕の場合健康診断の採血ですら別世界へ
招待されかけるのに(×_×)
発展した時代に産まれてよかった(*´▽`)ノ=з=з=з
  • 夢勇(ユメイサミ) 
  • URL 
  • at 2011.10.31 21:27 
  • [編集]

私もショックでした 

こんばんは、夢勇さん。
いつもコメントありがとうございます。

あくまでも「がん治療」のための市民公開講座だったのですが、
そこで、ジョージ・ワシントンの死因を知るとは思っていませんでした(笑)

でも、その死因を聞いてビックリv-12
「時代が時代だから・・・」と言われればそれまでですが、それが医療行為
として認められていた、という事実。
医療行為としての理由は、「血の巡りが悪くて、病気を招いているので
血を抜いて血の巡りを良くする)」という考えらしいのですが、
本当に、現代社会に生きていて良かったv-290と思いましたね。

しばらくは、ちょっと難しいテーマのエントリになりますが、お付き合いください。

  • のんチャン 
  • URL 
  • at 2011.10.31 21:55 
  • [編集]

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プロフィール

のんチャン

Author:のんチャン
某水色サッカーチームサポで、元重度鉄欠乏性貧血患者
2010年3月乳がんの手術。現在普通に生活。
乳がん「備忘録」兼サッカーやお料理などを気ままに不定期更新。
本業は、密かに「地域密着系スポーツ・マーケティングプランナー」を目指す、売れないマーケティングプランナー
母屋ブログはこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/happy-kernel-0297

乳がんと闘うみなさまへ
「患者力を高める5のポイント」
1.不安や疑問があった時は、再予約をしても聞くようにする
2.大切な面談(検査結果を聞くような時)は、家族や友人と一緒に聞く
  もし、一人で行く場合は、レコーダーなどに録音をする
3.聞きたいコトは、5つ程度のポイントにまとめ、メモにし診察時に見せるようにする
4.自分の希望や考えを伝える
5.医師の目を見て話す
  もし、目を背けるような担当医であれば、「○○先生」と呼びかてでも自分に向かせる
 
以前出席させていただいた「J&J・乳がんメディア&ブロガーセミナー」で、医療ジャーナリストさんがお話されたコトです。
是非、参考にしてください。
そして「がんサバイバー」を目指しましょう。

乳がんについて詳しく知りたい方へ
日本乳癌学会のサイト内に、一般向けサイトがあります。
リンクを貼りましたので、そちらからアクセスをして下さい。
乳がん?と思ったら、必ず専門医に相談をして下さいね。
そのための参考サイトです。

「質の高い乳がん検診」を受けるため、NPO法人日本乳がん検診精度管理機構認定の施設、マンモグラフィ読影医師、そしてマンモグラフィ放射線技師のいるリストを参考にしてください。
「施設・読影医師・放射線技師」の3条件が揃うことが、重要です。
それぞれのリストをリンクしました。ぜひ参考にしてください。


国立がんセンター精神腫瘍学グループでは、患者さん向け「質問促進パンフレット」等を用意しています。
下記リンクよりアクセスをお願いします。
PDFファイルですが、是非、重要な面談の時の質問などにご活用ください。

名古屋のがん拠点病院で「傾聴会」を開催している、NPO法人ミーネット。
乳がんに限らず、がんについて不安なことがあれば気軽にご相談下さい。
また、市民向け公開講座なども開催しています。
下のリンクよりスケジュール等、ご確認下さい。

乳がんと子宮体がん経験者の桃杏さんが、乳がん患者さん向けの傾聴会を東京で始められました。
Pink&Paechさんのリンク内のブログから、お問い合わせ下さい。

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