さらな日記 

某水色サッカーチームを偏愛する、元気過ぎる乳がん患者。乳がんサバイバーを目指す、乳がん「備忘録」兼徒然日記 「さらな」とは、サンスクリット語の「安らぎ・癒し」と言う意味

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「がん」という病気

時々コメントをくださる夢勇さんから、昨日のエントリについて質問を頂いた。
エントリに対する質問と言うよりも、「がん」と言う病気に対しての質問と言った方が良いのかも知れない。
ただ、私は腫瘍学者でも無ければ臨床医でも無い。
単なる興味を持って「がん」を知る努力をしている、「一人の乳がん患者」でしかない。
そのため、不確実な部分もあるかも知れない・・・と思いつつ、夢勇さんへのお返事を、エントリしようと思う。

まず、「がん」と言う病気について。
日本では「がん=悲劇的不治の病」というイメージばかりが強く、その実態的なモノが余り理解されているとは思えない状況にある。
今現在、日本人男性の2人に1人、女性の3人に1人が、一生の間で「がん」になる と言われている。
その意味では、「がんは国民病」と言うお医者さまも少なくない。
そし3人に1人が「がん」で亡くなり、日本人の死亡原因の第1位となっている。
「乳がん」に関しては、16人に1人、年間1万2千人近くの方が亡くなられている
この数字は、交通事故死亡者数の約2倍 。
男女とも「がん」で亡くなる方が多い部位は「大腸癌」。

「がん」のメカニズム
とは言うモノの、「がん」と言う病気は身近な病気では無い、と言うのも事実。
その理由は、 「がん細胞」が「細胞の複製ミスや細胞の損傷」というトコロにある。
実は私たちの体の中では「細胞の複製ミスや損傷」というのは、毎日発生している。
その数5,000回とも言われていて、その度に免疫細胞が「君、正常じゃないね」と言わんばかりに撃退しているのだ。
免疫細胞は「5,000勝0敗/日」と言う、驚異的な勝率を誇っている。
ところが、加齢とともにその勝率は下がり、免疫細胞の隙を狙うかのように「複製ミス=がん細胞」が増殖してしまうのだ。
元々「がん細胞」の特徴として、「際限のない増殖」というモノがある。
そのため、がん細胞が増殖し始めると周囲のほかの健康な(=正規複製された細胞)の栄養まで奪ってしまう。
栄養失調に陥った健康な細胞がどうなってしまうのかは、ご想像の通り。
その意味では「複製ミス細胞の暴走」が、「がん」という病気だといえるかも知れない。

「がん」の初期症状と「早期発見・早期治療」
「風邪」のように、咳がでたり熱があったり体の節々が痛かったりすれば分かるし、うがいをしたりしっかり手洗いをするコトで、ある程度の予防ができる。
でも「がん」は、「自分自身の細胞の複製ミス」や「細胞の損傷」によって、際限なく増殖してしまう病気。
そのために、わかりやすい「初期症状」というモノが無い。
もちろん、 「大腸癌」の様に「便の中に血が混じる」(=大腸癌の検診の一つ「便潜血検査」として「検診方法」が確立している)とか「肺がん」の症状の一つとして「風邪でも無いのに空咳が続く」という症状はあるのだが、昨日なくられたスティーブ・ジョブズ氏の様な「膵臓がん」などの場合は、顕著な症状が現れにくいため、発見が遅くなりがちになってしまう。
だからこそ「検診」がとても重要になってくる。

転移・再発
「複製ミス細胞による暴走」は、多くの場合血液やリンパに乗って、全身に運ばれ「暴走細胞」である「がん」が居心地の良い新しい住処を探し、あちらこちらに巣を作ってしまうと言う=「転移」があり、それが1年程度で転移する場合もあれば、10年以上の時間をかけ「転移」する場合もある。
また、「居心地の良い原発(「原子力発電所」では無く、「がん」が最初にできた臓器)に、とどまり息を潜めパワーアップして発症する=再発」という場合もある。
一度「がん」という病気を持ってしまうと、その「転移」や「再発」というコトに怯えながら、過ごさなくてはならない、と言うコトも「怖い病気」と言うコトになってしまうのだと思う。
それを防ぐ方法は今のところ無く、「早期発見」により、リンパや血液に乗って全身に運ばれる前に治療するコトが、最善策と言われている。
言い換えれば、「早期発見=検診」をし「早期治療」をするコトが、「がんの予防策」でもある。

「がん」リスクを下げる
その一つが「禁煙」。
「生活習慣病」で指摘される「喫煙」は喫煙者本人のリスクとなるが、「がん」に関しては非喫煙者にも影響を及ぼすだけでは無く、様々な部位の「がん」の要因の一つとして上げられている。
東京電力の「福島第一原子力発電所事故」以来、「放射能」に怯え、過剰に「福島県産」商品に反応する傾向が全国各地で現れているが、「福島県産」の商品に戦々恐々するよりも、狭い車内でたばこを吸う方が、非喫煙者の同乗者を含め遙かに「がんリスク」は高い。
ほかにも「感染型」と呼ばれる「がん」がある。
3年ほど前にワクチンが承認された「子宮頸がん」や「肝炎」から「肝臓癌」に変わるタイプ、一部の白血病などが、それに当たる。
これらのがんは、ワクチンなどによる予防研究がされ始めている。
とは言うモノの「子宮頸がんのワクチン」は、ある型のウィルスに対して予防効果があるだけで、すべてのウィルスに効果がある訳では無い。
「子宮頸がん」のウィルスタイプの7割が、現在のワクチンが有効
という点も理解する必要がある、と言われている。

代謝が活発で、免疫細胞も元気な若年世代では、基本的に「がん」という病気にはなりにくく、高齢化するに従って「がん患者」は増える傾向にあると、言われるゆえんがそこにあると言う訳です。
私の術後1年目の超音波検診を担当してくださった先生は「がんは長寿大国であると言う、証明のような病気」と、言われました。
もちろん「乳がん」や「子宮頸がん」は30代から発症する女性が多い、と言うのも今問題になっているトコロです(「子宮頸がん」の場合、「性交体験年齢の低年齢化による影響」という指摘もあります)。

若年世代で問題になる「がん」の多くは遺伝性が高く、中年期以降のがんは「検診+早期治療」で対処するのが一番ベスト、と言うのが今の「がん治療」の中心的な考えなのです。

こんな内容で、回答になったかな・・・???
できれば、専門家の指示を仰ぎたい・・・のが本音

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*Comment

No title 

はじめまして!
分かりやすい説明だったので私にも理解出来ましたよ!
  • posted by さっちゃん1260 
  • URL 
  • 2011.10/08 15:31分 
  • [Edit]

ありがとうございます 

さっちゃん1260さん

初めまして。
そして、コメントありがとうございます。

「わかりやすい」と言っていただけるとうれしいです。

「乳がん」のコトばかりでは無く、お料理などもエントリしていますので、時々遊びに来てください。
これからもよろしくお願いします。
  • posted by のんチャン 
  • URL 
  • 2011.10/08 21:29分 
  • [Edit]

No title 

こんにちはm(_ _)m
おぉ!こんなに丁寧に質問に対しての回答を頂けるなんて、驚きと感謝の気持ちでいっぱいですm(_ _)m
ヘ(^ω^ヘ)(ノ^ω^)ノ無知の夢勇も理解できました。
ありがとうございますm(_ _)m
  • posted by 夢勇(ユメイサミ) 
  • URL 
  • 2011.10/08 23:06分 
  • [Edit]

こちらこそ 

コメントありがとうございます、夢勇さん。

自分ではある程度理解しているつもりでも、
こうやって書き起こすと難しいv-394
でも、改めて自分の勉強にもなりました。
ありがとうございます。

本当は、高校生くらいの頃から「がん」だけでは無く、
HIVのような感染症や生活習慣が遠因となる病気
について、勉強する機会を設ける必要があると思います。
受験勉強には関係ありませんが、その後の自分の命
に関わるコトですから。

楽しいエントリが多い、夢勇さんのブログにもお邪魔
させていただきますね。
  • posted by のんチャン 
  • URL 
  • 2011.10/09 08:14分 
  • [Edit]

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プロフィール

のんチャン

Author:のんチャン
某水色サッカーチームサポで、元重度鉄欠乏性貧血患者
2010年3月乳がんの手術。現在普通に生活。
乳がん「備忘録」兼サッカーやお料理などを気ままに不定期更新。
本業は、密かに「地域密着系スポーツ・マーケティングプランナー」を目指す、売れないマーケティングプランナー
母屋ブログはこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/happy-kernel-0297

乳がんと闘うみなさまへ
「患者力を高める5のポイント」
1.不安や疑問があった時は、再予約をしても聞くようにする
2.大切な面談(検査結果を聞くような時)は、家族や友人と一緒に聞く
  もし、一人で行く場合は、レコーダーなどに録音をする
3.聞きたいコトは、5つ程度のポイントにまとめ、メモにし診察時に見せるようにする
4.自分の希望や考えを伝える
5.医師の目を見て話す
  もし、目を背けるような担当医であれば、「○○先生」と呼びかてでも自分に向かせる
 
以前出席させていただいた「J&J・乳がんメディア&ブロガーセミナー」で、医療ジャーナリストさんがお話されたコトです。
是非、参考にしてください。
そして「がんサバイバー」を目指しましょう。

乳がんについて詳しく知りたい方へ
日本乳癌学会のサイト内に、一般向けサイトがあります。
リンクを貼りましたので、そちらからアクセスをして下さい。
乳がん?と思ったら、必ず専門医に相談をして下さいね。
そのための参考サイトです。

「質の高い乳がん検診」を受けるため、NPO法人日本乳がん検診精度管理機構認定の施設、マンモグラフィ読影医師、そしてマンモグラフィ放射線技師のいるリストを参考にしてください。
「施設・読影医師・放射線技師」の3条件が揃うことが、重要です。
それぞれのリストをリンクしました。ぜひ参考にしてください。


国立がんセンター精神腫瘍学グループでは、患者さん向け「質問促進パンフレット」等を用意しています。
下記リンクよりアクセスをお願いします。
PDFファイルですが、是非、重要な面談の時の質問などにご活用ください。

名古屋のがん拠点病院で「傾聴会」を開催している、NPO法人ミーネット。
乳がんに限らず、がんについて不安なことがあれば気軽にご相談下さい。
また、市民向け公開講座なども開催しています。
下のリンクよりスケジュール等、ご確認下さい。

乳がんと子宮体がん経験者の桃杏さんが、乳がん患者さん向けの傾聴会を東京で始められました。
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