さらな日記 

某水色サッカーチームを偏愛する、元気過ぎる乳がん患者。乳がんサバイバーを目指す、乳がん「備忘録」兼徒然日記 「さらな」とは、サンスクリット語の「安らぎ・癒し」と言う意味

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「がん対策基本法」とがん治療

今週月曜日から昨日(木曜日)まで、NHK教育の「福祉ネットワーク」では「日本のがん医療」をテーマに取り上げていた(来週、再放送があるようです)。
余りメジャーでは無いNHK教育の番組なのだが、実はなかなかの実力番組。
「東日本大震災」発生直後から、障害者と震災被害というテーマをシリーズとして放送したりしている。
出演される専門家の先生(大学病院など第一線で活躍する医療関係者が多い)の充実度の割には、お金がかかっていない感じの質素な番組。

もっと注目されても良いと思うんですけどね・・・と、愚痴るのはこのくらいにして、番組では「がん対策基本法」を基に、「日本のがん治療」を取り上げていました。
月曜日は「放射線治療」
様々なトコロでも言われはじめていることですが、将来的には「切らない(=手術をしない)がん治療」が主流になるといわれている。
先月出席した「がん治療」の講演会でもそのようなことが言われていたし、生命保険の高額治療で有名な「重粒子線治療」や「ガンマーナイフ」などは、放射線治療の中でも一番期待されている方法の一つ。
問題なのは、「放射線腫瘍治療医」がとても少ないということ。
背景にあるのは、日本のがん治療の中心が外科手術主体であったということ。
もう一つは「放射線腫瘍治療医」には、医師免許取得後の研修期間が長く、日本ではまだまだ設備や環境が整っていないなどの理由があるようです。
それだけではなく、物理医学という分野の力も借りる必要があるよう。
がん治療って、いろいろな分野の専門の人が集まる必要があるんですね。
その意味では、日本のがん治療はアメリカなどに比べると10年以上遅れているのかも知れません

ただもっと問題なのは、日本の場合「早期」よりも、「転移・進行」の状態で見つかるがん患者が多いという点。
乳がんに限らず、日本のガン検診率は20%程度。
ここにも大きな問題点が、隠されているんですよね。
早期で見つかれば医療費は安く済むのに、転移・進行の状態で見つかると、どうしても医療費は高額にならざる得ないし、予後の結果も決してよくは無い。
そして「がん=死の病」という社会的イメージが、ドンドン強くなっていってしまう。
結果医療費の高騰だけではなく、早期がん患者の就労などを含めた社会復帰の道までも、遠ざけてしまうということになっている。
それを解消するためには、それぞれのガンにあった「検診年齢」に応じた定期健診の義務化だと思うんです。
企業だけではなく各自治体が行っている市民検診なども、基本的にはガン検診は自己判断。
受診してもしなくても良い、というコトになっている。
「がん=死の病」というイメージが強ければ強いほど、「自分には関係ない」と思い込みたい気持ちは良くわかるし、実際「検診を受ける=不健康」という意識があることも理解できる。
だからこそ「義務化」が必要なんじゃないかな?と、思うわけです。

そもそも番組の基本とした「がん対策基本法」は、当時がん患者さんだった国会議員・山本孝史(民主党・2007年12月22日死去)さんが、国会で自ら肺腺がんであることを述べ、早急に成立を訴え、成立したという経緯がある。
そんな山本さんの遺志のためにも、キチンとした検診の義務化が必要なのではないだろうか?
それが結局医療費コストを下げることになるとしたら、企業や事業団体の健康保険組合、国民健康保険にとってメリットが高いし、例え予後の結果が芳しくない「再発・進行性のがん」に対しても、充分な治療や緩和ケアのシステム作りが出来る原資となると思う。

実際火曜日の「緩和ケア」についての話では、地域のガン拠点病院と在宅医療をする医師、看護師さんなどと連携をして、自宅で過ごす緩和ケアを積極的に行っている自治体を取り上げていた。
積極的な緩和ケアが、がん完治とは行かないけれどある一定の治療効果を上げているという内容でもあった。
「緩和ケア=死を待つ時間」ではなく、「より良く自分らしい生き方をする時間」という捉え方もがん治療では可能なのだ。

とは言うモノの、私も自分が乳がんになって始めて知ったことのほうが遥かに多い。
多いだけではなく、今現在も勉強中。
出来れば「がん対策基本法」の中に、高校生くらいからキチンと「がんや生活習慣病、HIVなどに関する授業」をしていく条文が必要な気がする。
そして、企業もがんサバイバーを積極的に応援するようなプログラムを、法律の中で定める時期に来ているのでは?と思っている。



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*Comment

No title 

のんチャンさん、こんにちは。

お散歩続けていらっしゃるみたいですね。
これからは暑くなるので、気を付けていらしてくださいね。

癌についての情報というのは、あまり多角的ではないですよね。
癌にかかって初めていろんな問題点にぶつかるので、本当は病気そのものだけでなく、患者をとりまく様々な環境についての周囲の理解が本当に必要だと思います。

就労の問題もそうですし、おっしゃっているように検診の問題もそうですね。早期に見つかればそれだけシンプルな治療で済むことも、医療費の問題も含めてもっと啓蒙が必要ですね。

放射線治療については、やはり技師が少ないのと設備が整っていないということもあり、手術した病院とは別の病院で放射線治療に通うという患者さんもかなり多いようです。

癌という病気に対する社会通念そのものを変えていく必要があると思います。のんチャンさんがおっしゃるように教育に取り込んでいくことも大事だと思います。
私自身ももっと勉強が必要だな~と感じます。

  • posted by able 
  • URL 
  • 2011.07/10 19:45分 
  • [Edit]

Re: No title 

いつもコメントありがとうございます、ableさん。

> お散歩続けていらっしゃるみたいですね。
> これからは暑くなるので、気を付けていらしてくださいね。
ありがとうございます。
この季節は、早朝に出かけるようにしています。
目的地も緑地公園にして、木陰を歩く。もちろん水筒、タオルを持ってのお出掛け。


> 癌についての情報というのは、あまり多角的ではないですよね。
> 癌にかかって初めていろんな問題点にぶつかるので、本当は病気そのものだけでなく、患者をとりまく様々な環境についての周囲の理解が本当に必要だと思います。

> 就労の問題もそうですし、おっしゃっているように検診の問題もそうですね。早期に見つかればそれだけシンプルな治療で済むことも、医療費の問題も含めてもっと啓蒙が必要ですね。

国立がん情報サービスhttp://ganjoho.jp/public/index.htmlが、患者向けに本を出したりしているんですが、やはり検診時からそのようなガイドブックがあれば心強いと思うんです。
それにあわせた「検診記録ノート」のようなモノ。
「自分の健康記録」というものに、余り関心がないのが日本人なんでしょうかね?


> 放射線治療については、やはり技師が少ないのと設備が整っていないということもあり、手術した病院とは別の病院で放射線治療に通うという患者さんもかなり多いようです。

この問題は「福祉ネットワーク」でも取り上げていました。
私は、放射線治療をしなかったので、詳しくは知らなかったのですが、医療費の問題を含めこれから放射線治療医の充実は、重要でしょうね。
入院をせずに、治療が出来るというメリットは患者にとっても医療費という面でも大きいですから。


> 癌という病気に対する社会通念そのものを変えていく必要があると思います。のんチャンさんがおっしゃるように教育に取り込んでいくことも大事だと思います。
> 私自身ももっと勉強が必要だな~と感じます。
変な話ですが、私自身乳がんになってこのような情報を積極的に発信するとは思っても見ませんでした(笑)。
ただ、私のような超・超早期の患者が、元気に情報を発信するコトも、大切なのかな?と思って、勉強しています。
私自身は、検診~要精密検査~告知まで不安に感じている人たちの、気持ちのお手伝いというかサポートが出来ないかな~と思っています。

  • posted by のんチャン 
  • URL 
  • 2011.07/10 22:17分 
  • [Edit]

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プロフィール

のんチャン

Author:のんチャン
某水色サッカーチームサポで、元重度鉄欠乏性貧血患者
2010年3月乳がんの手術。現在普通に生活。
乳がん「備忘録」兼サッカーやお料理などを気ままに不定期更新。
本業は、密かに「地域密着系スポーツ・マーケティングプランナー」を目指す、売れないマーケティングプランナー
母屋ブログはこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/happy-kernel-0297

乳がんと闘うみなさまへ
「患者力を高める5のポイント」
1.不安や疑問があった時は、再予約をしても聞くようにする
2.大切な面談(検査結果を聞くような時)は、家族や友人と一緒に聞く
  もし、一人で行く場合は、レコーダーなどに録音をする
3.聞きたいコトは、5つ程度のポイントにまとめ、メモにし診察時に見せるようにする
4.自分の希望や考えを伝える
5.医師の目を見て話す
  もし、目を背けるような担当医であれば、「○○先生」と呼びかてでも自分に向かせる
 
以前出席させていただいた「J&J・乳がんメディア&ブロガーセミナー」で、医療ジャーナリストさんがお話されたコトです。
是非、参考にしてください。
そして「がんサバイバー」を目指しましょう。

乳がんについて詳しく知りたい方へ
日本乳癌学会のサイト内に、一般向けサイトがあります。
リンクを貼りましたので、そちらからアクセスをして下さい。
乳がん?と思ったら、必ず専門医に相談をして下さいね。
そのための参考サイトです。

「質の高い乳がん検診」を受けるため、NPO法人日本乳がん検診精度管理機構認定の施設、マンモグラフィ読影医師、そしてマンモグラフィ放射線技師のいるリストを参考にしてください。
「施設・読影医師・放射線技師」の3条件が揃うことが、重要です。
それぞれのリストをリンクしました。ぜひ参考にしてください。


国立がんセンター精神腫瘍学グループでは、患者さん向け「質問促進パンフレット」等を用意しています。
下記リンクよりアクセスをお願いします。
PDFファイルですが、是非、重要な面談の時の質問などにご活用ください。

名古屋のがん拠点病院で「傾聴会」を開催している、NPO法人ミーネット。
乳がんに限らず、がんについて不安なことがあれば気軽にご相談下さい。
また、市民向け公開講座なども開催しています。
下のリンクよりスケジュール等、ご確認下さい。

乳がんと子宮体がん経験者の桃杏さんが、乳がん患者さん向けの傾聴会を東京で始められました。
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