さらな日記 

某水色サッカーチームを偏愛する、元気過ぎる乳がん患者。乳がんサバイバーを目指す、乳がん「備忘録」兼徒然日記 「さらな」とは、サンスクリット語の「安らぎ・癒し」と言う意味

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がん治療講演会-3-

そしてお話しは、「福島第一原子力発電所事故と放射線治療」について
(実は講演内容は、1⇒2⇒3と進んだわけではなく、色々なお話しが飛びながら進んできました。それをある程度まとめた内容になっています。よろしくご理解の程お願いします)

さて、今話題となっている「福島第一原子力発電所事故と放射能治療」についてのお話です。
まず、事前に整理しておきたい点
1.「福島第一原子力発電所事故」で言われている「放射能」について。
  実は、私たちがニュースで聞く放射線量は、「大気中や地面近く」の線量であるということ。
  そのために、報道される「放射線量のデータ」が、バラバラになっている。
  そして、問題視しなくてはならないのは「内部被爆線量」という点。

2.事故発生当時、「安全」と言っていた専門家の方たちが、ここへ来て「危ない」という発言をするようになった理由は、事故発生当時の放射線量と現在とでは、「放射線量の蓄積」で大きく数字が変わってきてしまったこと。
  その点を理解しないで、「発生当時は安全と言っておきながら、何を今更危険だというのか!無責任だ!」というのは、安易な「学者叩き」だというコト

3.「医療用放射線」と「事故による放射線の違い」
  私たちが健康診断で利用している「レントゲン検査」。
  それだけではなく、がん健診などで使われている「CT」などは、放射線が体の中に留まらず通り抜けるため、内部被爆の可能性は殆ど無い。
  また、テレビのニュースなどで使われるフリップの「放射線量の図解」などでの説明も、この点が不十分。
  一般的な健診ではまず問題が無いので、「がん検診」だけではなく健康診断も定期的に受診して欲しい。

それでは「福島第一原子力発電所事故(以下「フクシマ」と記す)と放射線治療」について
1.「フクシマ」の場合まず何が問題なのか?といえば、避難されている人たちの「放射線量」をキチンと測られていない、という点。
  地面近くとか大気中の放射線量を計ったところで、それがどれだけ人体に影響を及ぼすのか?という数値には結びつかない。
  一番良い方法としては、
  ・「線量計」を胸ポケットなどに入れ、測定をするコト。
    それでも、胸ポケットの数値=体内被曝数値ではない。
  ・個体差を考えた避難指示が大切
  「薬」に、大人と子どもとでは使用量が違うのと同じで、放射線も子どもと大人とでは影響が違う。
今問題になっている「20mSV」という数字についても、大気中なのか地面近くなのか、それとも人体近くなのか?あやふや。
今の現状を考えると、20kmといった「避難指定区域」を設けるのではなく、広範囲な避難が必要。

西尾先生が、3月12日「フクシマ」で「放射線量」の調査に行かれた時の報告が、「市民のためのがん治療の会」・「緊急報告・緊急被爆の事態への対応は冷静に」で読むことができます。
詳しくは、そちらをご参照ください。
ただし、この報告は「フクシマ」事故発生直後のレポートですので、その後の放射線の拡散や収束の遅れにより、状況が大きく変わっている点をご理解ください。

2.「○○と放射線は使いよう」
「フクシマ」によって、毎日のように様々な放射性元素の名前が出てくる。
放射性元素そのものにも、それぞれ「個性」のようなモノがあり、それを利用して医療に活用しているのが「放射線治療」になる。
・「がん」とは
やはり、一番気になるのは「放射能を浴びるとがんになる」という点だと思う。
「がん」は、何らかの理由で細胞に傷がついたり、細胞分裂をする時に「遺伝子のミスプリント」が起きることから、「細胞が暴走する(=傷ついたりミスプリントされた細胞が、増殖しつづける)」という病気。
その要因として挙げられるのが、なんと言っても「喫煙(受動喫煙を含む)」、そして「被爆」などが挙げられている。
ただし、自然界にはたくさんの種類の「放射性物質」があり、当たり前のように毎日微量ながら「放射線を浴びている=被爆している」
でも、人の免疫細胞はとても優秀で、その勝率5000勝0敗/日(←この5000勝0敗というのがポイント。毎日人の体内では「がん細胞」が生まれ、そのたびに免疫細胞がやっつけている!その勝率が5000勝0敗なんです!!)

そして、「がん」は「放射線と相性がよい」。
例えば、骨に転移したがんに使われる治療薬として「ストロンチウム89」(薬品名「メタストロン」)という放射線が使われる。
液状の薬ですが、れっきとした「放射線治療」。
この「ストロンチウム89」を体内に入れることで、骨に留まりがん細胞を破壊し、痛みをとるだけではなく骨をカルシュウムの代わりとなる。
この「骨に留まる」という習性(?)を利用した検査が、「骨シンチグラフィー」。
ただし、小児がん患者に使う場合「カルシュウム」とは違うため、身長を伸ばすような働きが無い。
これが今、元小児がん患者の問題になっている「晩期障害」となってしまう。
また、最近「脳腫瘍」の治療などで期待されている「ガンマーナイフ」も、放射線治療の一つ。
「ガンマー線」を病巣に照射するコトで、がんが破壊され治癒するという方法。
他にも「肺がん」や「前立腺がん」、「子宮頸がん」などでも「放射線治療」は標準治療となりつつあり、特に体力の無い高齢患者にとっては、メリットの高い治療。

「乳がん」の治療でも「放射線治療」が、標準治療となっているのは、ご存知の通り。
放射線をピンポイントでがん組織に照射するコトで、「がん」が破壊されることを利用した治療法。
それでも、「放射線を照射する=がんの危険性」という不安がある人も少なくないと思う。
ポイントとなるのは「ピンポイントで照射する」という点。
例えば100℃の熱湯が腕にかかれば、大火傷を負うことになるけど、2000℃に熱せられた針先がチョンと当たれば、大火傷ではなく針があたったところが局部的な火傷となる。
そして、局部的な火傷は、しばらくすると元気な周辺組織が治していく。
それと同じコトが「乳がんの放射線治療」で行われている、と考えてください。
また、放射線治療が行われる時に言われる「グレイ(Gy)」という単位と、今問題になっている「シーベルト(Sv)」という単位の違いについて。
「1Gy=1Sv」と考えればよいというお話しでした。
「1Gy」は「ピンポイントの単位」、「1Sv」は「大気中の単位」だと、私は理解しました。

いくら、資料を貰い手帳にメモってきたと言っても、今回の内容は難しいかった~
私の拙い理解力で、どれだけ伝えられたのかは大いに疑問ですが、こんな内容だったと・・・

この講演会には、愛知県がんセンター名誉病院長・森田皓三先生もご出席されていました。

次回は、「乳がん」の分子標的薬「ハーセプチン」が認可されるまでを描いた映画「希望のちから」について。

  
 
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のんチャン

Author:のんチャン
某水色サッカーチームサポで、元重度鉄欠乏性貧血患者
2010年3月乳がんの手術。現在普通に生活。
乳がん「備忘録」兼サッカーやお料理などを気ままに不定期更新。
本業は、密かに「地域密着系スポーツ・マーケティングプランナー」を目指す、売れないマーケティングプランナー
母屋ブログはこちら↓
http://blog.goo.ne.jp/happy-kernel-0297

乳がんと闘うみなさまへ
「患者力を高める5のポイント」
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  もし、目を背けるような担当医であれば、「○○先生」と呼びかてでも自分に向かせる
 
以前出席させていただいた「J&J・乳がんメディア&ブロガーセミナー」で、医療ジャーナリストさんがお話されたコトです。
是非、参考にしてください。
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乳がんについて詳しく知りたい方へ
日本乳癌学会のサイト内に、一般向けサイトがあります。
リンクを貼りましたので、そちらからアクセスをして下さい。
乳がん?と思ったら、必ず専門医に相談をして下さいね。
そのための参考サイトです。

「質の高い乳がん検診」を受けるため、NPO法人日本乳がん検診精度管理機構認定の施設、マンモグラフィ読影医師、そしてマンモグラフィ放射線技師のいるリストを参考にしてください。
「施設・読影医師・放射線技師」の3条件が揃うことが、重要です。
それぞれのリストをリンクしました。ぜひ参考にしてください。


国立がんセンター精神腫瘍学グループでは、患者さん向け「質問促進パンフレット」等を用意しています。
下記リンクよりアクセスをお願いします。
PDFファイルですが、是非、重要な面談の時の質問などにご活用ください。

名古屋のがん拠点病院で「傾聴会」を開催している、NPO法人ミーネット。
乳がんに限らず、がんについて不安なことがあれば気軽にご相談下さい。
また、市民向け公開講座なども開催しています。
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