患者の家族・・・

ableさんは、私と同じ「0期・非浸潤がん」を手術された方。
それだけではなく、(応援するチームは違いますが)同じサッカーファン。
多分、世代的にも同じ位でしょうか?
違うのは、ableさんには息子さんが2人いらっしゃるのに、私は婚期を逃した(?)独身と言うコト。
そんなコトもあり、何となくシンパシーみたいなモノを勝手に感じています。
そのableさんが「患者の家族」と言うタイトルで、エントリされていました。
このタイトルを見て、ハッとしたのです。
なぜなら、私は「患者の家族」と言う視点がまったく無かったから。
私の場合、入院の保証人と手術の立会いなどは、一番上の兄にお願いしたけど、それ以外は自分ひとり。
「マンモトーム生検」を受けたときも、担当医の先生が「次回は、ご家族と一緒に・・・」と言われなかった(と思う)ので、一人で行って「乳がん告知」を受けた。
実家(鳥取・米子市在住)の父には、精密検査が始まって比較的早い段階で、電話で
「乳がんかも知れない。今精密検査をしている最中。分った時点でキチンと話すから、大丈夫」
と話していた。
結局、告知後、母の命日で帰省したときに詳細を話したけど・・・・。
その時も
「お父さんは、わざわざ名古屋までこなくていいから。自分ひとりで大丈夫。入院・手術の関係の書類には、一番上のお兄ちゃんにお願いするから」
とだけ、話した。
入院・手術関係の書類のサインをお願いした時は、兄が怒ったけど・・・。
「お兄ちゃんに話して、何かあった?相談できる相手じゃないでしょ。」
で終わってしまった。
実際、うちの兄たちでは「(書類作成以外では)何の役にもたたなかった」。
少なくとも「心の支え」とは、ならなかった。
だから、ableさんの「患者の家族」と言うコトを考えたことも無かったのだ。
ableさん、気が付かせてくれてありがとう


私が、それほど「兄たちは役に立たない」と思ったのは、それぞれ別世帯で、それぞれの生活があるからだ。
でも、同居している家族となれば、その意味は随分違うだろう。
精密検査を受ける日の不安、結果を聞く日の動揺・・・などなど、本人が発している様々な「心のサイン」を敏感に感じ取って、「患者の家族」として思い悩むと言うのは、想像がつく。
その視点で考えれば、ableさんの「心のケアは、患者家族にも必要」というコトもよく分る。
以前、お世話になった方が「息子さんが肺がんで亡くなった」と、涙ながらに話された時、そのお姿から治療~今までどれほど、辛い思いをされ続けているのだろう?と、思ったのだが・・・自分のコトとなると、すっかり忘れてしまった

考えてみれば、家族であれば当然ですよね。
そしてその思いは患者とはまったく違うモノ。
それは、患者自身は分らない心の負担。
だから必要なんですね、家族のケア。
ableさん、コメントしたかったのですが・・・私のPCが不調なのか?アメーバと相性が悪いのか?コメントできませんでした

いろんな立場
「患者の家族」について触れていただき、ありがとうございます。
私のような家族形態もあれば、頼れる旦那さまがいらっしゃる方、お子さんが小さい方、一人暮らしの方、あるいは親御さんと暮らしている方などなど・・・いろんな方がいらっしゃると思います。
のんチャンさんはお一人で病気と立ち向かわれていたわけですが、お父様やお兄様がそれぞれの立場で密かに心配されていたと思います。
ご自分の娘、あるいは妹の病に動揺しながらも、何か役に立ちたくても、どうすればいいかわからずにいたのかもしれませんね。
女性特有(男性にもありますが・・・)の病気であったことも、男性陣には難しかったのかもしれません。
のんチャンさんが今、元気でいることが何よりご家族へのお返しになると思います。
患者はひたすら病気に立ち向かうのみですが、それを見守る家族にも一人一人、それぞれの立場での「思い」があるのだと、そう思います。
そんなことに気付いたのも、つい最近のことなんですよ。
お互いに元気で頑張りましょう。